最近、企業からこんな声が聞こえてきます。
「『売上が上がらないのは、全部コロナのせいだから、別にそこまで頑張って働いても仕方がないですよ』」との一転張りで、なかなか動かないんですよ』」と困った社員に嘆く上司。
「こんなに感染者数が増えているにもかかわらず、出社を命じる会社の考えはおかしいと思います。もし、出勤中に感染したら責任をとってくれるのですか? 絶対にリモートワークで私は対応します」と断固出社を拒否する社員に頭を抱える上司がいます。
頭の痛い状況です。
今回は、こんな他責の部下が周りにいる上司のあなたに、終末医療を専門に行っている医師から教えてもらったある「詩」をご紹介したいと思います。
すでにご存じの方も多いかと思いますが、南北戦争の時にケガをした1人の兵士が病院の壁に書いたと言われており、現在もニューヨークにあるリハビリステーション研究所の受付の壁に、ある無名兵士の詩として刻まれているとのことです。
ある無名兵士の詩
「大きなことを成し遂げるために 強さを与えてほしいと神に求めたのに
謙遜を学ぶように 弱さを授かった」
「偉大なことができるようにと 健康を求めたのに
よりよきことをするようにと 病気を賜った」
「幸せになろうとして 富を求めたのに
賢明であるようにと 貧困を授かった」
「世の人々の称賛を得ようとして 力と成功を求めたのに
得意にならないようにと 失敗を授かった」
「人生を楽しむために あらゆるものを求めたのに
あらゆるものをいつくしむために 人生を授かった
「求めたものは一つとして与えられなかったが 願いはすべて
聞き届けられた 私はもっとも豊かに祝福されたのだ」
あなたは、不自由と感じている今の働き方に、不満を感じているかもしれません。
しかし、本当に世界の人がすべて同じように不満を抱えて働いているでしょうか? 真実はわかりませんが、一方で、そこから何かを学ぼうと、乗り越えようと一生懸命に生きている人もいます。
コロナ禍、不安や恐れから、そのはけ口のような形でパワハラが増えているという話をよくご相談をいただきます。大事なことは、今の状況下において明日どうなるか不安になり他人に八つ当たりし、他責になるよりも、今日、今、自分に与えられた役割において何ができるか、そこ意識を向けた方が意外にまだやれること、あるいは、そこに未来への「楽しみ」を見出せるかもしれません。
皆さんも、この詩から静かに何かを感じとってみてください。
そろそろ、見えない先に妄想を膨らませ、いたずらに不安がって
ネガティブな気持ちで心をすり減らす毎日。
そんな心の無駄遣い、止めにしませんか?
ハラスメント研修企画会議 主宰
株式会社インプレッション・ラーニング 代表取締役、産業カウンセラー。立教大学経済学部卒。アンダーセンビジネススクール、KPMGあずさビジネススクールにて法人研修企画営業部門のマネージャーとして一部上場企業を中心にコンプライアンス、ハラスメント研修等を企画。2009年株式会社インプレッション・ラーニングを設立。起業後、企業研修プランナーとして「ハラスメントの悩みから解放されたい」「自分の指導に自信を持ちたい」「部下との関係性をよくしたい」……といったハラスメントにおびえながら部下指導に悩む管理職に年間200件のセクハラ、パワハラ研修を企画し、研修を提供。会社員時代の研修コンテンツでは決して企画することが出来なかった 「グレーゾーン問題」に特化したハラスメント研修を日本で一早く企画し実施。 起業後10年間で約2,000件、約30万人以上に研修を企画してきた。