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イタタ。学生の「いじめ・自殺防止ポスター」が心に刺さった。脱!マンネリ!会社のハラスメント防止啓発ポスター

そのハラスメント防止啓発ポスター、あなたの心に本当に刺さりますか?

 厚労省の調査からも、学生の自殺が依然と減らない傾向ですが、会社におけるハラスメントや組織的不正が引き金となり、命を絶つ人も決して少なくありません。
そのようなコンプライアンス上の最悪のリスクを防止するための啓発のポスターに、多くの会社は時間とお金を投資します。
各社コンプライアンス浸透の活動として、ポスターは標語を行う会社は10年前に比べて増えた印象です。
 気になるのは、色々なポスターを拝見しても、なぜ「心に刺さらないんだろう」当たり障りのないテイストのポスターを見るたびに、私はモヤモヤを感じます。

 ある日、ネットで偶然見つけ、釘付けになった作品の1枚です。ご覧ください。

 これは、NPO法人「再チャレンジ東京」いじめ・自殺防止国民運動本部が主催している、学生の皆さんが書いた学校のいじめ自殺防止のポスターです。第8回いじめ・自殺防止コンクール受賞作品です。(本部の平林代表、掲載許諾済)

職場に貼っても届けたいメッセージは同じ

皆さんがご覧になってどのように感じるか、受け止め方は様々かと思います。
大事な点は、学生の方が作成したポスターを職場に貼っても、まったく違和感がないのです。素直に、大人も見習わなければいけないなと感じます。

ハラスメント防止の最悪のリスクを未然に防ぐためのポスター。

どこまで本気で、人の心をうつものがつくれるのか?
大人も見習わなければなりません。
どうしても「忙しい」という言葉を使いがちですが、ある方がこんなセリフを言っていました。
「あなたは、『忙しい、忙しい』というが、一国の総理大臣よりも忙しいのか。
逃げるなよ」

忘れられません。

さあ、新年度を迎えます。

今年も皆さんの職場では、どんなポスターが出来上がるのか楽しみです。

NPO法人のHPには過去の、心打たれる受賞作品の数々が掲載されています。 是非、ご覧ください。あなたも、何か気付きがあるかもしれません。

ハラスメント研修企画会議 主宰

株式会社インプレッション・ラーニング  代表取締役、産業カウンセラー。立教大学経済学部卒。アンダーセンビジネススクール、KPMGあずさビジネススクールにて法人研修企画営業部門のマネージャーとして一部上場企業を中心にコンプライアンス、ハラスメント研修等を企画。2009年株式会社インプレッション・ラーニングを設立。起業後、企業研修プランナーとして「ハラスメントの悩みから解放されたい」「自分の指導に自信を持ちたい」「部下との関係性をよくしたい」……といったハラスメントにおびえながら部下指導に悩む管理職に年間200件のセクハラ、パワハラ研修を企画し、研修を提供。会社員時代の研修コンテンツでは決して企画することが出来なかった 「グレーゾーン問題」に特化したハラスメント研修を日本で一早く企画し実施。 起業後10年間で約2,000件、約30万人以上に研修を企画してきた。

「100日間ビスコをコンビニで買い続けたらコンビニの店員さんにどのタイミングであだながつけられるのか?」を読んで職場のコミュニケーションに活かせないかなと、ふと思ったこと。

  ご存じの方も多いかと思いますが、2020年1月に、noteで大ヒットしました記事「100日間おなじ商品を買い続けることで、コンビニ店員からあだ名をつけられるか?ビスコをめぐるあたたかで小さな物語(光文社)として書籍化されましたので、改めて読みました。

ビスコを毎日同じコンビニで買い続ける実験

 著者の着想の面白い点は、毎日同じコンビニでおなじものを買っていると「店員さんにあだ名をつけられているのではないか」と不安になりませんか? という問題提起。それを実際に実験するこの著者は覚悟が違います。詳しくは本に譲りますが、実際に自宅から通える3軒のコンビニに毎日通って「ビスコだけ」を買ってレシートをもらい続けていたのです。(ただし、出張などは除く)
 はじめは顔を覚えられたときの羞恥心や、過剰な自意識を押さえて毎日通い続けていましたが、コンビニで変わる会話が

「店員とお客さんの関係で、売買契約をかわすために必要最低限の会話」から、

「人と人とのコミュニケーション」へと少しづつ変化していったのです。

少し、お客様の変化の過程を本書から引用します。

ビスコを買い続けたら、どんな変化があったのか?

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14日目 「突然、あるコンビニの店員さんから『ビスコ、好きなんですか?』と聞いてきます」

42日目「『今日の服装はかわいいですね』と声をかけられる」

74日目「『最近きてないじゃないですか!』

96日目 

副店長「今日は私服なんですね」

著者「週末だから」

副店長「ちゃんと休めてます?」

著者「週に1回くらいかな」

副店長さんと親密度が一定のレベルに達した。

石の上にも3年、ビスコを買うの三ヵ月と著者。

116日目 「『お兄さんは1週間でビスコの人とあだ名はついています。でも心配していますよ。

毎日、ビスコばかりで栄養が偏らないのかな、おなか空かないのかな、とか』

100日目には、もうビスコを買いにこないことを告げると寂しいと店員から言われたとのこと。

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小さな幸福感が日々を豊かなものにする

お客様も店員も同じ人間です。でも機械やモノのように扱う人もいたと著者は言っていました。

著者の言葉で印象的だったのは、
「お店という場所によって引き合う私たちは連絡先も知らないおろか、名前も知りません。しかしそんな間柄だからこそ、無責任に明るく振舞うことができ、人を元気づけることができるのではないでしょうか?
  特に会話をかわさなくても、いつもの人がいつもの場にいるだけで、ささやかな喜びを感じたりするものです。そういう小さな幸福こそが日々を豊かにします」と。

職場の廊下やトイレですれ違っても、話したことがないあの人 

私たちが働く会社も、価値観も世代もの異なる他人同士が縁あって採用されて、同じ職場に集い、机を並べて同じ理念を共有して、労働契約を締結して、会社の目的を目指してチームをつくり汗水働きます。会社法の観点からみれば、会社という名のバーチャルな場に集い、何十年もそこで様々なドラマが繰り広げられるのです。

毎朝、同じ時間にエレベーターに乗り合わせる、隣の部署の名前は知らないけれど、顔だけは知っている人、違うフロアで降りる違う会社の人。ビルで働く清掃員や警備の人、食堂でご飯を盛ってくれるアルバイトの人、宅配便の人。

このように毎日すれ違うのですが、会話することはなく、コンビニに置き換えれば、名前も連絡先もお互いに知りませんが、毎日の光景と化しているのです。でもその当たり前の光景だからこそ、意外とお互いに安心できる場所にもなっているのかもしれません。

コンビニの店員とお客様も一見、客観的に見れば単なる光景に過ぎませんが、そこに、なにかがきっかけにコミュニケーションが生まれた瞬間に、当事者意識が芽生え、場が変わり、血が通う関係に変わるのです。

ある会社の研修で、毎日会社の廊下ですれ違う人、トイレでは合うけど話したことがない人を数えてもらったことがありました。結構いるんですよね。ましてや大きな会社であれば、社長の顔は入社式で一度見たきりで、知らないうちに退任していたなんてことも珍しくありません。

毎日の何気ない職場の光景に必要なこと

何気ない日常の光景に血を通わすこと、もっと、彩りを加えるために、これまで光景と化していた相手に、最初は会釈からはじめてみませんか?(ポイントはお互い気恥しいので自分から先にすること)そのうち、相手もつられて会釈するまで続けるといったことを研修でお願いしたことを思い出しました。別に、大げさな挨拶運動はしなくても構いません。初めは驚かれたり、不審がられたりするかもしれませんが、そのうち会釈や、挨拶を返してくれればしめたものです。大切なことは、最低100日続けることです。

千日回峰行(※比叡山で行われる悟りを開く天台宗の行)という発想もありますが、出来る方は千日!? 続けたら、恐らく立派な信頼関係が気づけているかもしれません。ただし、途中で相手が異動や退職をしているかもしれませんのでその点はご留意ください。

コミュニケーションは化学反応の実験の繰り返し

コミュニケーションは、大げさかもしれませんが、壮大かつ、日々のヒトと人との化学反応の実験の繰り返しなのでしょう。 例えば、指導とパワハラに悩んでいる人が、100日間、相手のいいところだけを認めフィードバックし続けたらどう認識されるか? 自分のノートに相手のいいところを100日間、書き貯めたら、どのタイミングで相手から「パワハラしない人」と認識されるのか?など、まるで夏休みの理科の宿題のように気楽に(ちなみに、私は朝顔の日記。当時は面倒だった)、みんなでやってみるのも面白いかもしれません。

ビスコの実験からお分かりにように他人でも100日かかりますから、ましてや同じ職場の同僚や、上司と部下の間で100日行ったら、恐らくですが、関係性は今よりもさらに強化するかもしれません。

注意して頂きたいのですが、あだ名をつけられることが目的ではないことを誤解しないで欲しいこと、

本当に相手が明らかにイヤそうな顔をしたり、拒否されたら、例え99日目であっても潔くスパッと途中でやめてください。あなたの意に反して、パワハラになる可能性も多いにありえます。

ビスコミュニーションしてみませんか?

リモートワークでただでさえ出勤日数が減っています。是非、出社したときくらいは、自分から声をかけることで、自分を取り巻く人との関係を改めて良いものにしていって欲しいなと思います。最近の若手の自殺の増加傾向や、中高年でさえも、リモートワークでの孤立感の高さの記事を読むたびに、このビスコのことを思い出すのです。

皆さんも、是非この本をお読みいただき、真面目に、ビスコならぬ、「ビスコミュニケーション」を初めてみませんか?

出典引用 光文社 「100日間おなじ商品を買い続けることでコンビニ店員からあだ名をつけられるか。」

ハラスメント研修企画会議 主宰 藤山晴久

株式会社インプレッション・ラーニング  代表取締役、産業カウンセラー。立教大学経済学部卒。アンダーセンビジネススクール、KPMGあずさビジネススクールにて法人研修企画営業部門のマネージャーとして一部上場企業を中心にコンプライアンス、ハラスメント研修等を企画。2009年株式会社インプレッション・ラーニングを設立。起業後、企業研修プランナーとして「ハラスメントの悩みから解放されたい」「自分の指導に自信を持ちたい」「部下との関係性をよくしたい」……といったハラスメントにおびえながら部下指導に悩む管理職に年間200件のセクハラ、パワハラ研修を企画し、研修を提供。会社員時代の研修コンテンツでは決して企画することが出来なかった 「グレーゾーン問題」に特化したハラスメント研修を日本で一早く企画し実施。 起業後10年間で約2,000件、約30万人以上に研修を企画してきた。

あなたの会社「セクハラ   報告書公開できますか?

日経新聞の記事から興味深い記事がありました。

「米マイクロソフトが11月30日に開いた年次株主総会で、セクハラ対策に関する年次株主総会で、セクハラ対策に関する年次報告書の発行を求める株主提案が賛成多数で可決したとのこと。

安全な職場づくりのための指示を示すほか、セクハラの実態を調べて事例数を公表したり、対策の有効性を評価したりして毎年報告書に求める内容であり、特に役員がかかわる事案は詳細も好評の要請があるようです。

会社側は反対票を投じるように促していたようですが、マイクロソフトが11月30日に米証券取引委員会に提出した資料によると、約78%が賛成票を投じたとのこと。

ブラッドスミス社長は総会で「より多くのデータを社外に共有していく」と説明したようです。2021年6月期はセクハラに関して通期で51件の申し立てがあり、47%が立証されたとのことでした。

 日本の多くの会社では毎年、ハラスメントに関する社内アンケート調査を匿名で行い、数字の変動に一喜一憂しているのが本音です。マイクロソフトのように、特に上場している企業は思い切って報告書を対外的に公開してみてはいかがでしょうか?

一方で、12月経団連が12月7日に「職場のハラスメント防止に関するアンケート結果」が発表され、あいかわらず、コミュニケーション不足や世代のギャップを課題に感じており、あいさつ運動や、トップメッセージの大切さを具体的な対策としてあげています。本当にこれだけで有効だと思っているのでしょうね。被害者からすれば何を言っているのかと呆れてしまうかもしれません。どれも魂がこもっていないから、言い換えれば本気でないから、一時的な運動で終わってしまうのです。

あいさつ運動もいいのですが、あなたの会社ではやましいことがなければ、堂々とセクハラ報告を対外的にすればよいし、やましいことが社内で起きている会社が本気で自浄作用するきっかけになると思いませんか? 

とある会社では「俺が任期中は冗談でもこんなことは止めてくれ」こんなことを言うサラリーマン役員もいる日本企業の実態です。所詮、自分のことして考えていません。

アンケート結果をまとめ、役員に報告することが目的化している会社や、コンプライアンス部の恒例行事と化し、毎年の数字の変動に一喜一憂しても、効果的な事情作用にはならないことをやっていて本当に意味があるのでしょうか?

中途半端なやっているふりのハラスメント対策をしている時間と暇があったら、もっと大事なことがあるのではないでしょうか? 標語や川柳を作っている時間があったら、セクハラ報告書で世間に恥部をさらした方が改善の覚悟が高まり、とスピードが早いと思うのは私だけでしょうか?
就活生にとっても大事な情報源になることは間違いないでしょう。

ハラスメント対策のポイントは対応の予防の徹底とスピード感の対策と再発防止の厳罰化です。

世間に自社内の恥部をさられる勇気をもったら、本気にならざるおえないことを内心知っている、勇気をもって実行できるこの国の経営者は一体いつになったら現れるのでしょうか?

お手並み拝見です。

【2021年12月2日 日本経済新聞社 引用】

藤山晴久 株式会社インプレッション・ラーニング  代表取締役、産業カウンセラー。立教大学経済学部卒。アンダーセンビジネススクール、KPMGあずさビジネススクールにて法人研修企画営業部門のマネージャーとして一部上場企業を中心にコンプライアンス、ハラスメント研修等を企画。2009年株式会社インプレッション・ラーニングを設立。起業後、企業研修プランナーとして「ハラスメントの悩みから解放されたい」「自分の指導に自信を持ちたい」「部下との関係性をよくしたい」……といったハラスメントにおびえながら部下指導に悩む管理職に年間200件のセクハラ、パワハラ研修を企画し、研修を提供。会社員時代の研修コンテンツでは決して企画することが出来なかった 「グレーゾーン問題」に特化したハラスメント研修を日本で一早く企画し実施。 起業後10年間で約2,000件、約30万人以上に研修を実施してきた。

これからのリーダーが知っておきたい 、年上部下の老化と認知症

 

定年がなくなる時代に、20代、30代のリーダーが知っておきたいこと

 今年の4月から改正高年齢者雇用安定法が施行されました。65歳までの雇用確保に加えて、70歳までの就業確保(努力義務、現時点)となり、70歳までに定年引上げ、定年制の廃止が求められています。

 20代、30代の皆さんからすれば、「70」という数字を聞くだけでは、自分にとっては50年先、40年先のことは関係ないと思うかもしれません。それは仕方がないことかもしれませんが一方で、20代、30代の経営者、管理職からすれば、自分がスタートアップした会社、あるいは、自分が勤める会社でマネジメントをする立場の方は、他人事ではなくなるかもしれないということを知って欲しいのです。

20年後、30年後は、他人事ではない

「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること 講談社現代新書」(出典引用)の人口減少カレンダーによると、2024年団塊世代がすべて75歳以上となり、社会保険費が大きく膨らみ始める。
2040年には団塊ジュニア世代がすべて65歳以上となり、大量解雇で後継者不足が深刻化。
2050年には団塊ジュニア世代がすべて75歳以上となり、社会保険制度の破綻懸念が強まる。

と、会社の中の人員構成が変化せざるおえない状況に向かっていることは容易に想像できます。この事実からも定年引上げは自然な流れであり、この事実から私たちは逃げることができません。

 今回は、そんな特に若手のリーダーのみなさんに、年上部下が抱える年齢を重ねることで高まるリスク「老化」と「認知症」について部下指導をする上で知って欲しいと思います。90歳を超えれば、9割が認知症と言われています。

 今、会社を退職した方も様々な契約形態で再雇用、起業したりと活躍しています。先日、マクドナルドで日本最高93歳のクルーの方がネット上で紹介されていました。周囲の若手にもいい影響を与えてくれる素晴らしい方もいらっしゃれば、一方で、はた迷惑な人がベテランがいることも事実なのです。具体例をご紹介しましょう。

困った年上の部下の懲りない面々

 なぜか上司である30代の彼に「くん」づけを執拗に言ってくる50代の年上部下、「誰のおかげで偉くなったと思っているんだ」と過去の成功体験を美化してチクチクと攻撃したり、話を聞こうとしない年上の部下との付き合い方に苦労している20代、30代の管理職の悩みは絶えません。

他者を理解しようとする力

今後、様々なテクノロジーの発達により、認知症の問題も解決に向かうことを期待しつつ、認知症や老化のメカニズムを知っておくことで、もし、年上部下の言動や健康状態を上司であるあなたがきにかけたときに、単に「困った人、或は年齢のせい」で片付けないで産業医に相談したり、適切に対応できることがあります。

若手の上司に求められる安全配慮義務は、30年前には考える機会がほぼないに等しかった、これまでにないテーマです。もう他人事ではありません。人間は、皆平等に死に向かって生きているのは厳然とした事実で、若手リーダーのあなた自身も平等に訪れる事実な訳ですから、知っておいて損をすることはありません。

「自分には分からない他者を理解する力」がこれからのリーダーには益々求められてきます。

前回に続き、「認知症の取り扱い説明書」著 平松類先生(SB新書)を引用しつつ、年上部下をマネジメントする上で、若手リーダーに知って欲しいポイントをいくつか整理して共有したいと思います。

スマホがなぜ不便極まりないのか?

画面の文字が小さくて読みにくいこと、年を重ねると指か乾燥してタッチパネルへの反応が遅いことが挙げられます。

「便利」とは若手からの視点で高齢者になると「不便な商品」となるとのこと。この事実を知らないと、「新しい方が安全だし、便利だから」という一点張りで強く勧めるのです。一方、ペンを使うタブレット端末は人気のようです。

ファイナルファンタジーを楽しむ方もいるとのこと、驚きですね。部下が上手にスマホが使えないからといって嘆かないでください。

高齢者にがま口ユーザーが多いのは、趣味の問題ではない

65歳以上になると、手先の感覚は若い人の半分となり、また持つ力が30%減少するそうです。レジの後ろの人を待たせて、小銭を取り出すのに時間がかかる光景はために見ますが、イライラせずに「手元の感覚が弱いのか、大変だな」と落ち着いた気持ちでみることが大切とのこと。

いまこの文章を読んで笑っている20代のリーダーのあなたも、いずれ同じ動作で部下に笑われるときがくるでしょう。所詮みんな老いるのです。どうぞ、寛容力を高めたいものです。特に仕事の内容によっては年上部下への配慮もあなたには求められます。

記憶力の低下が怒りっぽさを誘発する

認知症によくみられる代表的な行為は「怒り」です。認知症によって今起こっていることが認識できなくなると、「自分に悪いことをされている」「悪意を向けられている」と勘違いして、怒ってしまいます。感情のコントロールも難しくなるために、収拾がつかなくなります。

 記憶力は認知症でも低下するそうですが、年を重ねることでも低下しやすいとのこと。怒った感情は年をとっても比較的残りやすく、その恨みはしぶとく残りそうです。6.9%の人は暴力を振るうなどの攻撃性を持つと筆者は提示しています。特に鬱の傾向があると、通常の3.3倍に跳ね上がるのは驚きです。すぐに切れたり、暴力を振るうといったパワハラ行為は職場では大迷惑ですが、その引き金として記憶力の低下が一因であることを知っておくと向き合い方も自ずと変わってくるでしょう。

人は死ぬまで性に関心が衰えない

 セクハラ問題の観点からお伝えしたいのですが、高齢者でも性的なことに興味があることを知っておくことは大事と著者は伝えています。年齢を重ねると性的なことに興味がないという想い込は捨ててください。リーダーとしては、どの世代でもセクハラ問題は起きるのだと認識して欲しいものです。

「なぜ、高齢の女性は、髪を青や紫にそめる人が多いのか?」

これは私も以前から気になっていたことですが、聞きづらいことでした。実は白髪はよく見ると黄色みががっているそうで、茶色で染めるとあまりきれいな色にならないために、黄色の補色である青や系統の近い紫を入れることで、髪をきれいに見せるという効果を出しているという点は、納得が出来ました。

ちなみに私の母親もしっかりと紫に髪を染めていました。

認知症には、まだわからないことが多く、しっかりとしたエビデンスを持つ論文が検索することが困難とのこと。

もっとご紹介したいところですが、是非、この書籍を手に取りじっくりと読んでみ  てください。視野が広がります。

 「多様性」という言葉はキレイですが、実際に多様性をすべて知ることは難しいことです。少しづつ自分の知らない他者を理解する、そんな機会を持ち続けたいものです。反対に知識がないことで、年上部下の言動にイライラして怒鳴ったりと、リーダー自身がパワハラをするリスクだってあるのですから。自戒の念をこめて筆をおきます。

ハラスメント研修企画会議 主宰

株式会社インプレッション・ラーニング  代表取締役、産業カウンセラー。立教大学経済学部卒。アンダーセンビジネススクール、KPMGあずさビジネススクールにて法人研修企画営業部門のマネージャーとして一部上場企業を中心にコンプライアンス、ハラスメント研修等を企画。2009年株式会社インプレッション・ラーニングを設立。起業後、企業研修プランナーとして「ハラスメントの悩みから解放されたい」「自分の指導に自信を持ちたい」「部下との関係性をよくしたい」……といったハラスメントにおびえながら部下指導に悩む管理職に年間200件のセクハラ、パワハラ研修を企画し、研修を提供。会社員時代の研修コンテンツでは決して企画することが出来なかった 「グレーゾーン問題」に特化したハラスメント研修を日本で一早く企画し実施。 起業後10年間で約2,000件、約30万人以上に研修を企画してきた。

電信柱が高いのも郵便ポストが赤いのもみんなコロナのせいなのよ?!

最近、企業からこんな声が聞こえてきます。

「『売上が上がらないのは、全部コロナのせいだから、別にそこまで頑張って働いても仕方がないですよ』」との一転張りで、なかなか動かないんですよ』」と困った社員に嘆く上司。

「こんなに感染者数が増えているにもかかわらず、出社を命じる会社の考えはおかしいと思います。もし、出勤中に感染したら責任をとってくれるのですか? 絶対にリモートワークで私は対応します」と断固出社を拒否する社員に頭を抱える上司がいます。
頭の痛い状況です。

今回は、こんな他責の部下が周りにいる上司のあなたに、終末医療を専門に行っている医師から教えてもらったある「詩」をご紹介したいと思います。

すでにご存じの方も多いかと思いますが、南北戦争の時にケガをした1人の兵士が病院の壁に書いたと言われており、現在もニューヨークにあるリハビリステーション研究所の受付の壁に、ある無名兵士の詩として刻まれているとのことです。

ある無名兵士の詩  

「大きなことを成し遂げるために 強さを与えてほしいと神に求めたのに 
 謙遜を学ぶように 弱さを授かった」

「偉大なことができるようにと 健康を求めたのに
よりよきことをするようにと 病気を賜った」

「幸せになろうとして 富を求めたのに
賢明であるようにと 貧困を授かった」

「世の人々の称賛を得ようとして 力と成功を求めたのに
得意にならないようにと 失敗を授かった」

「人生を楽しむために あらゆるものを求めたのに
あらゆるものをいつくしむために 人生を授かった

「求めたものは一つとして与えられなかったが 願いはすべて
聞き届けられた 私はもっとも豊かに祝福されたのだ」

あなたは、不自由と感じている今の働き方に、不満を感じているかもしれません。

しかし、本当に世界の人がすべて同じように不満を抱えて働いているでしょうか? 真実はわかりませんが、一方で、そこから何かを学ぼうと、乗り越えようと一生懸命に生きている人もいます。

コロナ禍、不安や恐れから、そのはけ口のような形でパワハラが増えているという話をよくご相談をいただきます。大事なことは、今の状況下において明日どうなるか不安になり他人に八つ当たりし、他責になるよりも、今日、今、自分に与えられた役割において何ができるか、そこ意識を向けた方が意外にまだやれること、あるいは、そこに未来への「楽しみ」を見出せるかもしれません。

皆さんも、この詩から静かに何かを感じとってみてください。

そろそろ、見えない先に妄想を膨らませ、いたずらに不安がって
ネガティブな気持ちで心をすり減らす毎日。

そんな心の無駄遣い、止めにしませんか?

ハラスメント研修企画会議 主宰

株式会社インプレッション・ラーニング  代表取締役、産業カウンセラー。立教大学経済学部卒。アンダーセンビジネススクール、KPMGあずさビジネススクールにて法人研修企画営業部門のマネージャーとして一部上場企業を中心にコンプライアンス、ハラスメント研修等を企画。2009年株式会社インプレッション・ラーニングを設立。起業後、企業研修プランナーとして「ハラスメントの悩みから解放されたい」「自分の指導に自信を持ちたい」「部下との関係性をよくしたい」……といったハラスメントにおびえながら部下指導に悩む管理職に年間200件のセクハラ、パワハラ研修を企画し、研修を提供。会社員時代の研修コンテンツでは決して企画することが出来なかった 「グレーゾーン問題」に特化したハラスメント研修を日本で一早く企画し実施。 起業後10年間で約2,000件、約30万人以上に研修を企画してきた。

動物園に行くとわかる!?パワハラする人 しない人。

 先日、Jタウンネットさんの記事 「○○する人とは、付き合わないほうがいい」 元飼育員が語る「動物園デート」での要注意チェックポイントの記事を読み、これは日本のビジネスパーソンこそ読むべきだ!と衝撃を受けたので、是非皆さんにご紹介したいと思います。

 ツイッターユーザーのZooBaby 元動物園飼育員さん(@ZooBaby6)の2021年5月12日に投稿から、合コンなど、これから恋愛をする相手と交際すべきか迷ったら、「一緒に動物園に行ってください」と薦めており、その真意をJタウンネットの記者の方がインタビュをしている記事なのですが、これはデートで交際相手を選ぶ目的だけではなく、この上司と付き合うべきか、或は、本当にこの人は、うちの会社で昇格させるべきか、ひょっとして昇格してからパワハラ上司になる可能性を秘めているのではないかと、迷ったときと同じと状況ではないかと思いがよぎったのです。
 交際すべきか否かという点を、『この上司やメンバーはまさかパワハラ上司の候補、或は将来パワハラの引き金をひくような性格かどうかを見極めたい』という文脈に置き換えて読んでみてください。

動物に対する態度=部下に対する態度

記事はこのように書かれています。

『ツイートでは、

「動物にエサをあげるフリしてあげない、触り方が雑、ガラスをバンバン叩いて気を引こうとする、動物に対して汚い言葉を使う、このような人とは性別問わず絶対付き合わない方がいい」

と、発言しているが、なぜ、これらの行動をとる人は交際相手としてよくないのかというと、

記者の質問にZooBabyさんは

「同じ生き物として、本来人間と対等であるはずの動物を蔑んだり馬鹿にしたり見下したりすることなく、同じ目線に立って、自分が相手の立場になってされたらどう思うかを考えられる人が私は素敵だと思います。
『動物に対する態度=将来の自分や家族に対する態度』に置き換えたときに違和感があったら、その後のお付き合いをどうするか考えてみた方がいいのかなと思います」 』

このZooBabyさんの答えを、私が職場におきかえて変換してみます。

「部下に仕事を与えるふりをして成果を横取りしたり、ブラックなパワハラ上司とまではいかなくても、普段の職場での行動において、仕事場の備品の扱いが雑だったり、会社のロッカーをバンバン大きな音をたてて閉めたり、社用車が傷ついてもお構いなし、職場のトイレが汚れても平気、おまけに流さないし手も洗わない。部下に対して汚い言葉を平気で使う。このような上司とは、絶対に付き合わない方がいいでしょう」 

 あなたの会社には、このような上司や先輩はいないでしょうか?本来、人間として対等な部下を馬鹿にしたり、見下したりと、 動物に対する態度を、職場のメンバーや将来の上司である、部下に対する態度と置き換えたときに違和感があったら、この人をリーダーや管理職や役員に昇格させるかどうか、アセスメントの結果にとらわれずに、昇格させない選択肢を考えてみた方がいいと私は思います。上司も所詮、生き物です。

『 記事では、ツイートに続けて以下のようにも投稿している。

「ちなみに高確率でいるのが最初に挙げた『エサをあげるフリしてあげない勢』ですね。ゴリゴリにオラついてる兄ちゃんならまぁね…って感じですが、見た感じ超優しそうな男性や、ふわっとした雰囲気の女性でもやる人いるから驚く。そういう人みんな戸惑う動物を見て笑ってる。人間の闇を感じる瞬間」

もしも、あなたの上司が、こんなことをやっている様子をみたとしたらあなたはどう思うでしょうか? 所詮、動物園だからいいじゃない、と思うか、この上司の人間としての闇をしっかりと見つめるか、動物は間違いなく困っているという厳然とした事実には変わりありません。

「これくらい、ふざけているんだよ、いじめとかじゃないんだよ」と反論するかもしれません。あ、でも、その言葉、そういえば、職場でも聞いたことがあるフレーズだったりするかもしれません。(笑)
  部下をからかい困惑している部下を横目に 「これくらい、ふざけているだけなんだよ、パワハラとかじゃないんだよ」 記者はいじめの構図と書き記しているか、私からすればパワハラの構図そのものです。

「ダメだって書いてあるのに・・・」

『さらに、記事では、ZooBabyさんの飼育員時代に、印象に残ったカップルはいたか尋ねると、「悪い意味で印象に残っている」カップルとして、こんなエピソードを教えてくれた。

「『この動物は嫌なことをすると咬むことがあるので気を付けてください』と伝えると、わざと嫌なことをして咬まれるか咬まれないか試して爆笑するカップル。(カップル以外も多いですが。)
その場のノリなのか知りませんがおふざけが過ぎていますよね。来園者が怪我したらスタッフの責任になることも、動物にとってストレスになることもわからないなんて幼稚だなと思いました」

こんなことを職場でやるとお客様に迷惑をかけるのでやめてください。ってルールがあるのにもかかわらず、一時期メディアを沸かせた、ピザ屋の店員がピザ生地を顔に張り付けてTwitterに投稿したり、お店の従業員が冷蔵庫に入った写真Facebookに投稿して、店が臨時休業になったりと、どう考えてもダメだ!ということをやってしまうことと同根です。
動物どころか、社長のみならず、社会的なダメージがどれほどか想像力の欠如がもたらすストレスでは済まされない企業にとって死活問題です。

動物園は、教育施設でもある。

『記事では最後に動物園デートでどんな行動をとる人であれば、「交際するべき」と判断できるだろうかという記者の問いに、

「ツイートに挙げた内容と逆の行いができる人ですね。
追加で挙げるとすれば動物にフラッシュを焚かないとか、動物が寝ていたら大声を出さないとか、動物のことを考えてくれているなぁという人は好感が持てます。
動物が苦手だったり知識がなかったりする人でも、飼育員に動物の触り方をきちんと聞いて理解しようとする姿勢が見える人も安心できます」

とのこと。』

ZooBabyさんのコトバで刺さったコトバは、「動物園は、教育施設でもある」という点。

皆さん、コロナが落ち着いたら同僚と一緒に、書を捨て、動物園にいってみませんか?

メンバーの、社員の本性が見えてくるかもしれませんし、動物と触れ合うことで、テレワークのストレスも解消するかもしれません。一石二鳥です。

『』内、記事 出典引用 Jタウンネット URL 「https://j-town.net/

すごい!課長よくできました! 3歳児のベストセラー本から学ぶ、パワハラをさせない上司のしつけ方

今年の1月に『こどもルールブック」よくできました!』明治大学教授、齋藤孝さん監修の著書が発売されました。今回は、パワハラ上司をこれ以上増やさないためにも、この本を通じて「ビジネスマナー」よりも、もっと根っこの「しつけ」の観点から、パワハラに関心をもってくださっているあなたと一緒にパワハラ上司のしつけについて、学習していきたいと思います。

「バカタレはお前だ!!」82歳の母親に叱責された本部長

テレワーク中に、同居している82歳の母親に言われた一言。母親と二人暮らしの50代の部長から聞いた話です。その日に限ってテレワークの会議が長引き、近所の買い物から戻ってきた母親が、息子がパソコンの画面に映る20代の部下に向かって「こんな仕事もできないのか、バカヤロウ!」と叫んでいる声を、後ろで黙って見ていたとのこと。部長曰く『PCを消した後に、突然、背中越しに、母親から大声で叱られ、もし部下に聞かれていたらと思うと、冷や汗ものだった』とのこと。

この話を聞いたときに、なんと立派な母親なんでしょうと思った一方で、このパワハラ部長を叱る人は、この母親以外にいないと思うと、むなしい気持ちになった一方で、母親の気持ちに強く共感しました。

今回、ご著書の中から、私が実際に多くの職場を見てきたなかで、特に気になったルール、特に上司がパワハラを起こさないための予防に必要なルールに厳選して、いくつかご紹介したいと思います。

ルール その1
ありがとう とくちぐせにする。

『プレゼントをもらった時だけではなく、レストランでおみせの人がりょうりをはこんできてくれたときも、ありがとう、っていうんだよ。ありがとうのでばんは、まいにちいっぱい。くちぐせにしよう』

課長いかがですか?

部下にコピーを頼んだり、用事を頼んだりしても有り難う、と相手の顔を見て労いの気持ちを込めて言っていますか? 意外と出来ていない課長が多いような気がします。しかめっ面で、部下なんだから、やって当たり前オーラが漂う人がいます。自宅でも、奥さんが入れてくださったお茶も、目線はスマホで有り難うの一言もないんでしょうね。これって挨拶も同じです。ぜひ、自分から職位に関係なく、自分から声かけしましょう。感謝の気持ちを言語化するって、強烈な効果を発揮します。

ルールその2
「むぎちゃ!」ではなく、「むぎちゃください」という

むぎちゃをとってほしいとき、おとうさんやおかあさんにむかって「むぎちゃ!」なんてらんぼうないいかたをしていない?なにかひとにたのむときは、ていねいなことばをつかうんだよ。あいてがとししたでも、どんなにちいさなたのみごとだとしてもね。

課長、耳が痛いですね!? 部下に向かって、「おい!おまえこれやっとけ」と仕事を振る人。部下を子分のようにこき使う上司は、意外にまだまだ多いように感じます。単に課長や部長という役割を任されているだけの人間が、一体、何様のつもりだと言いたくなります。課長や部長は昔の王様のように偉い身分ではありません。勘違いしている裸の王様、あなたの上司にいませんか?乱暴な言葉は、パワハラ上司としての人生の幕開けです。

ルールその3
ひとのはなしはしんけんにきく

ひとのはなしをきくときは、しずかに、あいてのめをみて、さいごまできこう。

ほかのことをしながらきいたり、とちゅうでおしゃべりしたりすると、はなしているひとが「ちゃんと つたわっているかな」ってしんぱいになってしまうからね。

課長、またスマホいじってるんですか? 部下の報告や話を聞くときに、スマホをいじりながら、資料に目をやりながら、こんな上司は確実にいます。理由を聞くと「忙しいから」。あなたは一体いつから、一国の総理大臣よりもお忙しい立場になられたのでしょうか? もうコーチングとか知らなくていいです。著書にも書いてある通り、相手の話を聞くときは、①しずかに ②相手の目を見て ③最後まで聞く この3つだけでも十分です。加えてスマホはいじらない。相手の話している間に遮らない。課長、この本3歳児向けの本だっていうことは、ご存知ですよね?!

いかがでしたでしょうか?

正直、全部ご紹介したい気持ちですが、このくらいにして、是非、この本を買って読んで頂きたいと思います。このように、部下とのちょっとした関係性や立ち居振る舞いを少し変えるだけで、パワハラ上司のレッテルを貼られることはなくなるはずなんです。でも、なかなかなくならない。今、本気で、大人のしつけが問われているように思えてなりません。ビジネスマナー以前の問題です。

上司の上司と、上司の保護者の皆様へ

著者の齋藤さんは、『しつけとは、本来親からこどもへの「幸せに生きる力」のプレゼントであると伝えています。社会のルールを身につけ、自分も周りの人も幸せに気持ちよく過ごせるようになることは、生きていく上での大きな強みになり、幸せに生きる土台である』とのべています。

この言葉を職場に置き換えれば、上司から部下へ、或はリーダーから後輩へ「幸せに働くことが出来る」プレゼントであり、大事なことは「自分も周りの人も幸せに気持ちよく過ごせるようになること」という発想が、コロナ禍でリモート環境の今だからこそ、なおさら、おざなりになっていないでしょうか? こんな当たり前のことが、実は以外に多くの日本の職場で見失われている気がしてなりません。

是非、もう一度自分の職場の管理職のしつけについて上司の責任者の皆さん、職場の一人ひとりの日頃の態度や言動を指差し確認してください。どうも、偉くなると自分で自分のことができなくなる人もなかにはいるようです。

上司の心理的安全性は、部下の心理的不安を焚きつける!?

強面のコンサルタントや、分厚い書籍を真に受けて「これからは心理的安全性な職場が大事だ!」などと、小難しいことを難しい怖い顔で職場のメンバーに熱く語ると、「心理的な安全な職場をつくらなければ」と上司もメンバーはプレッシャーばかりで、かえって心理的な余裕がなくなり、余計に安全性が失われるような気がしてなりません。一見笑い話のようですが、本当にこんな会社があるんです。

心理的安全性を大所高所から語るのもいいですが、その前に、是非、部下が安心して働ける職場をつくるために、まずは、自分自身を自分でしつけることからはじめてみませんか?

 新卒が1年以内に辞めるのがあたりまえと言われている昨今、部下にプログラミングを教える前に、もっと大事な学ぶことがあるのではないでしょうか? 自分をしつけることができなければ、部下をしつける大義名分は損なわれます。

あなたの上司はおいくちゅですか?

ちなみに、この本は3歳からチャレンジしたい46の習慣を「こどもルール」としてまとめています。気がかりなことは、職場の上司にもこれだけ当てはまるルールがあるということは、一体あなたの上司の精神年齢は、いくちゅなのでしょうか、、、

出典引用 著作:日本図書センター 

ハラスメント研修企画会議 主宰 藤山晴久

株式会社インプレッション・ラーニング  代表取締役、産業カウンセラー。立教大学経済学部卒。アンダーセンビジネススクール、KPMGあずさビジネススクールにて法人研修企画営業部門のマネージャーとして一部上場企業を中心にコンプライアンス、ハラスメント研修等を企画。2009年株式会社インプレッション・ラーニングを設立。起業後、企業研修プランナーとして「ハラスメントの悩みから解放されたい」「自分の指導に自信を持ちたい」「部下との関係性をよくしたい」……といったハラスメントにおびえながら部下指導に悩む管理職に年間200件のセクハラ、パワハラ研修を企画し、研修を提供。会社員時代の研修コンテンツでは決して企画することが出来なかった 「グレーゾーン問題」に特化したハラスメント研修を日本で一早く企画し実施。 起業後10年間で約2,000件、約30万人以上に研修を企画してきた。

パワハラ上司を避けるマッチングアプリ欲しいですか?


すべての組織に当てはまる訳ではありませんが、

と前置きした上で、

特に、縦割り組織で年功序列、定年までつとめあげることが

当然の雰囲気が漂う組織においては、特に、役職が上の人の存在、

発言は、部下にとって時には鋭い刃物のような脅威となります。


上司のパワハラ行為の奥に見え隠れする本心


部下をいつも責めることが好きなあなたの上司は、

実は、

自分をいつも責めて生きているかもしれません。


部下を労えないあなたの上司は、

実は、

自分自身を労うことができない寂しい人かもしれません。


部下の仕事ぶりを認められないあなたの上司は、

実は、

自分の仕事ぶりを認められない承認欲求の塊かもしれません。


部下の欠点ばかり探しているあなたの上司は、

実は、

自分の欠点に気づかないふりをしている残念な人かもしれません。


上司のマッチングアプリ欲しいですか?

残念ですが、部下は上司を選べません。上司も部下も選べません。

人事異動のたびに、自分のことが分かりあえる上司と部下を組み合わせる

完璧なマッチングアプリ、パワハラ上司を回避することができるマッチング

アプリがあったら、と思いたくなる気持ちは理解できます。

一方で、

上司は最大の職場環境であるとすれば、

今の会社で働くことに生きがいを感じているならばいいのですが、

あなたが今、

お金のためだけにパワハラな職場で我慢する生き方を選択しているしたら、

自分で心地よい環境に働く場所を変える生き方も

本当はで選択できるのでしょう。

実は、自分自身以外、誰も環境を変えることに制限をかけていないはず。

本当に困った時に上司も会社も誰も

助けてくれない職場だとすれば、

自分を信じて、自分で自分を大事にしてはいかがでしょうか。

あなたの悩みの最大の理解者はあなた自身だから。


退職すれば、あなたのパワハラ上司もただの人。

何の恩義があって身も心もすり減らし

偉そうな上司や会社、取引先のために我慢する必要かあるのでしょう?



石の上にも三年。今はもう一年とも言われる時代。

上司のパワハラに耐えたその先に、

希望と夢が待っているのでしょうか?

勤め上げることは、本当に大事か?あなたにとっての幸せの基準ですか?

「勤め上げることが大事だ!」

ある会社で、豪語している60代がいました。

もはや時代は変わりました。相手にする必要はありません。

あなたは一体組織にしがみつき、

ココロの奥底で

何を恐れて生きているのですか?



ココロが痛まない生き方を自分で選択する生き方

コロナ禍の5月病とうい病は、あまり信じたくありませんが、

4月、精一杯、走ってきた方もとても多いことでしょう。

本当にお疲れ様でした。

新年度もはじまり、ゴールデンウイークに入る前、

パワハラに悩んでいるあなたに、伝えたいコトバを贈ります。



もっともっとあなた自身を大切に。

もっとあなたのココロが痛まない働き方を。

もっと自分を労ってあげてください。



ハラスメント研修企画会議 主宰 藤山晴久

株式会社インプレッション・ラーニング  代表取締役、産業カウンセラー。立教大学経済学部卒。アンダーセンビジネススクール、KPMGあずさビジネススクールにて法人研修企画営業部門のマネージャーとして一部上場企業を中心にコンプライアンス、ハラスメント研修等を企画。2009年株式会社インプレッション・ラーニングを設立。起業後、企業研修プランナーとして「ハラスメントの悩みから解放されたい」「自分の指導に自信を持ちたい」「部下との関係性をよくしたい」……といったハラスメントにおびえながら部下指導に悩む管理職に年間200件のセクハラ、パワハラ研修を企画し、研修を提供。会社員時代の研修コンテンツでは決して企画することが出来なかった 「グレーゾーン問題」に特化したハラスメント研修を日本で一早く企画し実施。 起業後10年間で約2,000件、約30万人以上に研修を企画してきた。

「あの上司、キモイ、ウザイ、ヤバくない!?」を卒業しよう。 あなたの気持ちを上手にコトバで伝える方法

「コトバのボキャブラリーを増やして、上手に感情を語れる人になろう」

学研から3年前に発売されて重版している「感情のことば選び辞典」(学研プラス)をご存知でしょうか? 帯のキャッチコピーも秀逸すぎるのです。

「気持ちを言語化できずに、じたばたするあなたに!」

そう、まさに、普段の仕事やメールでとっさの時に、こんな場面で「なんて書けばよかったっけ」と悩むことはないでしょうか?(ちなみに、私はかなります。)

テレワークになって仕事の内容だけではなくて、自分の想いや感情を上司に伝えるときに、実際に職場で相手と話すときには使えた「ヤバい」も、いざ、コトバだけで目に見えない自分の感情を目の前にいない相手に伝えるときに、意外と自分のボキャブラリーが少ないことに気が付いた人が多いのではないでしょうか?

そうなんです。

気持ちを言語化するって意外と難しいのです。

「バカやろう」のコトバは、いつでも、どんな時でも常に断定的に100%パワハラになるのですか?

先輩から言われる「お前は本当にバカだな!」という言葉も、

例えば、非常に仲の良い先輩後輩で顔を真っ赤しながら、二人とゲラゲラ笑いながら「やめてくださいよー先輩」!いった状況)では許容されたとしても、

メールで突然、先輩から「お前は本当にバカだな!」という一言が書かれていたら、同じ言葉でも、ムッとする確率が高くなるか、パワハラだ!と訴えられるか、自分がなにかやらかしたかと後輩は焦るかもしれません。

このように、文脈や前後関係と相手との関係性が全くわからないために、どうしても最大公約数的な表現になりがちですし、受け止め方も千差万別です。

ある人は、まるで社内の人とも取引先との会話調のメールになっている人や、性格かもしれませんが改行もせず、読み手の息が詰まるほど、文字が詰め詰めでぎっしり(思わずスパムメールか!?)書いてくる上司もいます。
皆さん、一様に文章の書き方に苦戦している様子が見えてきます。また、その方の個性や文書の癖がよく見えるのです。

仕事のメールに「お疲れ様です!」の「!」はダメですか?

驚くくらい、会社の社風によって本当に異なるのですが、例えば、テレワーク中に「お疲れ様でした!」の「!」を書くと、「ムッ」とする大先輩がいたりする会社や、違和感を覚える上司がいる職場があることも事実です。
一方で、テレワークになって初めてチャットやスラックを始めた会社で、最初は心理的抵抗があったのですが、慣れれば60代の社員も顔マークを使いこなしている職場もあり、本当に様々です。

ただでさえ、毎日のように感染者数がテレビから聞こえてきて、不安と落ち着かない状況ですから、イラっとしやすい精神状態になっている方が多いとも聞きます。感情を語ることに、正解、不正解はありませんし、これは、本当に多くの企業を見て思うのが、自分の会社のこれまでのメールでのコミュニケーションの取り方が、ルールもないのにも関わらず、「絶対」と信じ切っている人が特にベテランの方に散見されます。

イチイチ「!」や絵文字に振り回されて、「イラっ」としているくらいなら、どうすればメールの文脈やツールを使いながら気持ちのよい会話ができるのか、業務の指示だけではなく、仕事に必ず紐づく感情を相手に伝えることができるのか、感情というボールを使って、考えながら相手とキャチボールすることがますます大事になってくるのでしょう。

「感情のことば選び辞典」から学んだ、上司、先輩への感謝の気持ちの伝え方

「先輩、スゴイですね」でメールを受け取ると、バカにされているように思う人もなかにはいるようです。例えば「スゴイですね」の代わりに、「敬重すべき先輩の指導に感謝します」などと、表現を変えるとどうでしょう?

これも新手のパワハラか?と捉えるのは大げさですが、大事なことは「敬重」という言葉が、頭の中で選択肢の一つとして、スッと出てくるかどうかをあなたの胸に手を当てて考え欲しいのです。反対にいくらいい言葉を使っても、相手側が知らないとスルーされるか、プチ嫉妬されることもあるので、相手や状況をよく考えて使う点は気を付けたいところです。

この辞典のスゴイところは、「敬う(うやまう)」と辞書をひくと、「畏敬」「渇仰」「恭敬」「仰望」「欽慕」「敬愛」「敬重」などなど、26個のバリエーションが出てくるのです。
ただし、使い方やTPOを誤ると恥をかくので、職場での使えるものを、事例を参考に取捨選択する必要はありますが、大事なことは、自分のボキャブラリーのなさを思い知らされるのです。特別にあなたが小説家を目指しているのでなければ、まずは気楽にさっと目を通す程度でも十分でしょう。

その他にもいくつかご紹介します。

相手を褒めるときに使うコトバに「上手」「上手いですね」がありますが、さすがに先輩に「上手ですね」とは書けませんので、辞書を紐解くと

「得手」「軽妙」「手練」「絶妙」「堪能」など全部で28個のコトバがあります。さらに、やわらかい表現の仕方も紹介があります。「鮮やか」「見事」などなど。

ムカムカしているときも、「イラつく」とは書けませんので、
「焦る」、「鬱憤」、「焦心」、「焦慮」、「急く」などなどに変換する

笑うときも、「笑」「wwww」もいいのですが、
「一笑」「笑壺」「呵々」「莞爾」「噴飯」 合計26個も言い換えるコトバがあります。

毎回使うのもいいですが、ここぞ!という時に使うといいかもしれませんし、辞書に見慣れてくると、自分にとってしっくりきて使いなれてくる言葉は、息を吸って吐くように自然と使えてくるでしょう。

新入社員だからこそ知っておきたい、ボキャブラリーを増やすと、仕事に自信が持てる!

特に新入社員の皆さんがLINEで短い言葉でやりとりするときにこの辞書のコトバを使っても、相手は驚くので刺さるかもしれませんが、一方で、就職して、即テレワークで仕事をはじめる方も増えてくるでしょう。

 文章での会話がますます増える環境で、日本語の響きや言葉のボキャブラリーを増やすチャンスと思って、是非、この辞書を(小さいので見やすい)机の片隅におきながら、ゆっくりと言葉を増やして上司も驚喜するような仕事ができるようになってみませんか?(自戒の念をこめて)

大きな声では言いませんが、コトバ遣いは、特に年配の方ほどよく黙って見ています。「彼、彼女は言葉を知っている人だな」と思われると、長い目で見て結果的に得をすると思います。なぜなら、皆、先輩も含めてそんなに言葉を丁寧に扱っている人が意外にも職場では多くないからです。
毎日の仕事のなかで、少しだけ意識して使うことで、数年後に圧倒的に差がでることは間違いありません。先輩たちも頷いていると思います。

また、「バカ」という言葉も、確かに深く考えずに職場で部下指導や相手を非難攻撃する際に用いられる言葉ですが、発言者に相手を馬鹿にしてやろうといった意図がなくても、パワハラと受け止められる可能性もケースによってはゼロではありません。
コトバひとつでお互いにあらぬ誤解を招くことほど、悲しいことはありません。また、大事なことは、メールは証拠力が強いために、記憶ではなく「記録」として残ります。

やっぱり「文は人なり」

ボキャブラリーを増やすことが、大げさかもしれませんが、本当に自信をつけて上手に仕事ができるようになる一歩、といってもいいかもしれません。

是非、コトバを磨いて、自分を磨いて年齢に関係なく成長していきたいものです。

パワハラが飯をマズくする。

「いきなりシッセキ」

 とあるステーキ店での出来事です。テレワーク中の久しぶりの遅いランチ。お店に入ったのは15時頃だったと思います。そこのお店の売りは、オープンキッチンで席から肉を焼く様子もよく見ることができるのです。シズル感満載で、久しぶりのステーキにワクワクしながら席に案内されました。

注文を終えてから、一人スマホをいじっていると、何やらオープンカウンターの厨房から大声の怒鳴り声がいきなり聞こえてくるのです。

「そうじゃないだよ、もっとこうやって焼くんだよ」

店長らしき人でしょうか? 15時頃ですから店内は人もまばら。

 店内もそれほど広いわけではありません。二人の会話を聞きたくなくても勝手に聞こえてくるのですが、どうも店長らしきベテランが中途で入った新入社員にお肉の焼き方を教えているようなのです。まだ手元がおぼつかない新人さんにイライラしている様子が、ライブ感満載で聞こえてくるし、その様子もアリアリと見えるのです。

まるで、人の会社の部下指導をライブでみている感じなのです。

「さっきも教えただろ、忘れるなよ」

「肉の色みればわかるだろ」

「お前さ、なんど言ったらわかるんだよ。小学生じゃないんだよ」

(あー、「小学生」言ちゃった・・・パワハラだな。やめてときゃいいのに)

 声の大きさがだんだん大きくなる店長の様子と比例して、店内のスタッフの顔色が暗くなって、入店するお客様へ「いらっしゃいませ」の声も小さくなっているのです。みんな見て見ぬふりの様子で、静かに自分の持ち場で真顔に専念しています。店内の空気も徐々に重くなっていきます。

どうも、ステーキを食べる雰囲気ではなくなってきます。

「あ、居心地が悪くなってきた」

 しっかり肉を焼いてもらうようにお願いしたこともあり、注文したお肉が出てくるのに時間がかかるのです。注文したステーキがでてくるまで15分くらいでしょうか?もっと時間がかかったように感じるのです。必死で声を聞かないようにスマホをいじる以外ありません。なによりも、もうはやくこの店でたいな、そんな気持ちが高まってきたので、本当にお金を払って出ようかなと思った矢先に「お待たせしました」とステーキが運ばれてきました。

香ばしい香りと、ジュージューと音を立てたステーキが熱い鉄板にのって机におかれた途端に、

「おい、また失敗したのか!」

「お前のせいで、肉が何枚無駄になるだろう」

「前の会社で何をやってきたんだ」

店内の陽気なアメリカンミュージックを遮るように、上司の声が次から次へと聞こえてきます。

 このような上司の注意や、ため息をききながら、ステーキを食べることは人生で初めての経験でしたが、「味気ない」とはこういうことだ、と思うくらいおいしく感じられないのです。正直、さっさと平らげてお店を出てしまいました。

もしこれが職場のランチの時間に、上司の職場の誰かへの叱責を聞きながらお弁当を食べていたら、休憩?どころではありませんし、気も休まりませんよね。

「ESってなんだっけ?」

 特に、総務、経理といった事務の仕事とは異なり、目の前にお客様の前で実際に肉の焼き方を指導しなければならない飲食店固有な環境かもしれません。一方で、その自分の指導の声が、カウンターを超えて、お客様にも届いていること、なによりも料理をマズくしていること、自分がパワハラ言動をしていることに気が付かない上司の想像力の欠如がわかります。肉の焼き色よりも、部下の顔色とお客様の様子にも気遣って欲しいものです。

 「何度言ったらわかるんだ」という言葉からも、私が遭遇した以前からも何回も同じような状況が繰り返されていたのかもしれません。特にお客様がいる環境で指導するときには、コトバ遣いや、それ以外の場所でのフォローの仕方も必要です。しばらくの間、その指導の様子は脳裏に焼き付いていました。他人事ですがモヤモヤした気持ちが残りました。

 これを会社の職場(特に事務系)に置き換えると同じですね。上司は指導のつもりで叱責しているものの、周囲の部下に丸聞こえ。本人はその指導に酔いしれているのかわかりませんが、周りからすればいい迷惑。昔から「ESがよくなればCSもよくなる」といった既に言葉は聞き飽きているかもしれません。もし、オープンキッチン内での部下指導が、短時間で的確に、厳しくも、温かみのある指導のように聞こえれば、出てくる料理も期待が出来たかもしれません。

「お代を払って体験したパワハラ」

偶然の出来事でしたが、改めて職場における上司の影響力を改めて痛感しました。

 上司は、新人に肉の焼き方の指導で精一杯ですが、その一方で、ホールスタッフのメンバーが、上司のイライラ声が大きくなるたびに、徐々に表情が曇る様子、徐々にやる気がなくなり、サービスの質が下がり、お互いの声が小さく、言葉数も減り、自分の担当の仕事しかしない様子がアリアリと分かるのです。
 もし、これが続けば、お客様も居心地が悪くなり、結果、お客様が入らない、売上が下がるという悪循環に陥るかもしれません。まるでよくあるハラスメントのビデオ講座をライブで見ているようでしたが、働きやすい職場をつくることがいかに大事か痛感したのです。

 美味しい料理を提供するのは料理人、つまり人です。会社でもいいサービスを提供するのは人です。あなたの会社でどんなに素晴らしい商品を扱っていても、それを届ける人、つまり従業員の士気が下がっていては商品の魅力は、お客様には半減しているように映るかもしれません。最悪の場合、その商品を買わなくなるかもしれません。

 どこの会社でも、上司の態度や姿勢は、部下は本当によく見ています。不思議と上司の悪い部分だけは、部下は容易に真似をします。職場がお店ならば、お客様だってもっとよく見ているものです。

 働く場所や、働き方の形態がどんなにかわっても、指導の本質は今後も何も変わりません。パワハラ問題を考える上で、もう一度、指導するときにマイナスの感情をまとったコトバは、いかにあらゆるモノやヒトを不幸にすることにいきなり気づかされました。何もこの飲食店業に限らず、すべての働く人が知って欲しいことだと思います。

上司の皆さん、今年はどうぞテレワーク中の部下のランチが美味しくなるような指導やコトバかけをしましょう!

ハラスメント研修企画会議 主宰 藤山晴久

株式会社インプレッション・ラーニング  代表取締役、産業カウンセラー。立教大学経済学部卒。アンダーセンビジネススクール、KPMGあずさビジネススクールにて法人研修企画営業部門のマネージャーとして一部上場企業を中心にコンプライアンス、ハラスメント研修等を企画。2009年株式会社インプレッション・ラーニングを設立。起業後、企業研修プランナーとして「ハラスメントの悩みから解放されたい」「自分の指導に自信を持ちたい」「部下との関係性をよくしたい」……といったハラスメントにおびえながら部下指導に悩む管理職に年間200件のセクハラ、パワハラ研修を企画し、研修を提供。会社員時代の研修コンテンツでは決して企画することが出来なかった 「グレーゾーン問題」に特化したハラスメント研修を日本で一早く企画し実施。 起業後10年間で約2,000件、約30万人以上に研修を企画してきた。