イタタ。学生の「いじめ・自殺防止ポスター」が心に刺さった。脱!マンネリ!会社のハラスメント防止啓発ポスター

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そのハラスメント防止啓発ポスター、あなたの心に本当に刺さりますか?

 厚労省の調査からも、学生の自殺が依然と減らない傾向ですが、会社におけるハラスメントや組織的不正が引き金となり、命を絶つ人も決して少なくありません。
そのようなコンプライアンス上の最悪のリスクを防止するための啓発のポスターに、多くの会社は時間とお金を投資します。
各社コンプライアンス浸透の活動として、ポスターは標語を行う会社は10年前に比べて増えた印象です。
 気になるのは、色々なポスターを拝見しても、なぜ「心に刺さらないんだろう」当たり障りのないテイストのポスターを見るたびに、私はモヤモヤを感じます。

 ある日、ネットで偶然見つけ、釘付けになった作品の1枚です。ご覧ください。

 これは、NPO法人「再チャレンジ東京」いじめ・自殺防止国民運動本部が主催している、学生の皆さんが書いた学校のいじめ自殺防止のポスターです。第8回いじめ・自殺防止コンクール受賞作品です。(本部の平林代表、掲載許諾済)

職場に貼っても届けたいメッセージは同じ

皆さんがご覧になってどのように感じるか、受け止め方は様々かと思います。
大事な点は、学生の方が作成したポスターを職場に貼っても、まったく違和感がないのです。素直に、大人も見習わなければいけないなと感じます。

ハラスメント防止の最悪のリスクを未然に防ぐためのポスター。

どこまで本気で、人の心をうつものがつくれるのか?
大人も見習わなければなりません。
どうしても「忙しい」という言葉を使いがちですが、ある方がこんなセリフを言っていました。
「あなたは、『忙しい、忙しい』というが、一国の総理大臣よりも忙しいのか。
逃げるなよ」

忘れられません。

さあ、新年度を迎えます。

今年も皆さんの職場では、どんなポスターが出来上がるのか楽しみです。

NPO法人のHPには過去の、心打たれる受賞作品の数々が掲載されています。 是非、ご覧ください。あなたも、何か気付きがあるかもしれません。

ハラスメント研修企画会議 主宰

株式会社インプレッション・ラーニング  代表取締役、産業カウンセラー。立教大学経済学部卒。アンダーセンビジネススクール、KPMGあずさビジネススクールにて法人研修企画営業部門のマネージャーとして一部上場企業を中心にコンプライアンス、ハラスメント研修等を企画。2009年株式会社インプレッション・ラーニングを設立。起業後、企業研修プランナーとして「ハラスメントの悩みから解放されたい」「自分の指導に自信を持ちたい」「部下との関係性をよくしたい」……といったハラスメントにおびえながら部下指導に悩む管理職に年間200件のセクハラ、パワハラ研修を企画し、研修を提供。会社員時代の研修コンテンツでは決して企画することが出来なかった 「グレーゾーン問題」に特化したハラスメント研修を日本で一早く企画し実施。 起業後10年間で約2,000件、約30万人以上に研修を企画してきた。