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大人なのに、しつけ直しが必要だ ― すごい!課長よくできました!3歳児のベストセラー本から学ぶ、パワハラをさせない上司のしつけ方

今年の1月に『こどもルールブック」よくできました!』明治大学教授、齋藤孝さん監修の著書が発売されました。今回は、パワハラ上司をこれ以上増やさないためにも、この本を通じて「ビジネスマナー」よりも、もっと根っこの「しつけ」の観点から、パワハラに関心をもってくださっているあなたと一緒にパワハラ上司のしつけについて、学習していきたいと思います。

「バカタレはお前だ!!」82歳の母親に叱責された本部長

テレワーク中に、同居している82歳の母親に言われた一言。母親と二人暮らしの50代の部長から聞いた話です。その日に限ってテレワークの会議が長引き、近所の買い物から戻ってきた母親が、息子がパソコンの画面に映る20代の部下に向かって「こんな仕事もできないのか、バカヤロウ!」と叫んでいる声を、後ろで黙って見ていたとのこと。部長曰く『PCを消した後に、突然、背中越しに、母親から大声で叱られ、もし部下に聞かれていたらと思うと、冷や汗ものだった』とのこと。

この話を聞いたときに、なんと立派な母親なんでしょうと思った一方で、このパワハラ部長を叱る人は、この母親以外にいないと思うと、むなしい気持ちになった一方で、母親の気持ちに強く共感しました。

今回、ご著書の中から、私が実際に多くの職場を見てきたなかで、特に気になったルール、特に上司がパワハラを起こさないための予防に必要なルールに厳選して、いくつかご紹介したいと思います。

ルール その1
ありがとう とくちぐせにする。

『プレゼントをもらった時だけではなく、レストランでおみせの人がりょうりをはこんできてくれたときも、ありがとう、っていうんだよ。ありがとうのでばんは、まいにちいっぱい。くちぐせにしよう』

課長いかがですか?

部下にコピーを頼んだり、用事を頼んだりしても有り難う、と相手の顔を見て労いの気持ちを込めて言っていますか? 意外と出来ていない課長が多いような気がします。しかめっ面で、部下なんだから、やって当たり前オーラが漂う人がいます。自宅でも、奥さんが入れてくださったお茶も、目線はスマホで有り難うの一言もないんでしょうね。これって挨拶も同じです。ぜひ、自分から職位に関係なく、自分から声かけしましょう。感謝の気持ちを言語化するって、強烈な効果を発揮します。

ルールその2
「むぎちゃ!」ではなく、「むぎちゃください」という

むぎちゃをとってほしいとき、おとうさんやおかあさんにむかって「むぎちゃ!」なんてらんぼうないいかたをしていない?なにかひとにたのむときは、ていねいなことばをつかうんだよ。あいてがとししたでも、どんなにちいさなたのみごとだとしてもね。

課長、耳が痛いですね!? 部下に向かって、「おい!おまえこれやっとけ」と仕事を振る人。部下を子分のようにこき使う上司は、意外にまだまだ多いように感じます。単に課長や部長という役割を任されているだけの人間が、一体、何様のつもりだと言いたくなります。課長や部長は昔の王様のように偉い身分ではありません。勘違いしている裸の王様、あなたの上司にいませんか?乱暴な言葉は、パワハラ上司としての人生の幕開けです。

ルールその3
ひとのはなしはしんけんにきく

ひとのはなしをきくときは、しずかに、あいてのめをみて、さいごまできこう。

ほかのことをしながらきいたり、とちゅうでおしゃべりしたりすると、はなしているひとが「ちゃんと つたわっているかな」ってしんぱいになってしまうからね。

課長、またスマホいじってるんですか? 部下の報告や話を聞くときに、スマホをいじりながら、資料に目をやりながら、こんな上司は確実にいます。理由を聞くと「忙しいから」。あなたは一体いつから、一国の総理大臣よりもお忙しい立場になられたのでしょうか? もうコーチングとか知らなくていいです。著書にも書いてある通り、相手の話を聞くときは、①しずかに ②相手の目を見て ③最後まで聞く この3つだけでも十分です。加えてスマホはいじらない。相手の話している間に遮らない。課長、この本3歳児向けの本だっていうことは、ご存知ですよね?!

いかがでしたでしょうか?

正直、全部ご紹介したい気持ちですが、このくらいにして、是非、この本を買って読んで頂きたいと思います。このように、部下とのちょっとした関係性や立ち居振る舞いを少し変えるだけで、パワハラ上司のレッテルを貼られることはなくなるはずなんです。でも、なかなかなくならない。今、本気で、大人のしつけが問われているように思えてなりません。ビジネスマナー以前の問題です。

上司の上司と、上司の保護者の皆様へ

著者の齋藤さんは、『しつけとは、本来親からこどもへの「幸せに生きる力」のプレゼントであると伝えています。社会のルールを身につけ、自分も周りの人も幸せに気持ちよく過ごせるようになることは、生きていく上での大きな強みになり、幸せに生きる土台である』とのべています。

この言葉を職場に置き換えれば、上司から部下へ、或はリーダーから後輩へ「幸せに働くことが出来る」プレゼントであり、大事なことは「自分も周りの人も幸せに気持ちよく過ごせるようになること」という発想が、コロナ禍でリモート環境の今だからこそ、なおさら、おざなりになっていないでしょうか? こんな当たり前のことが、実は以外に多くの日本の職場で見失われている気がしてなりません。

是非、もう一度自分の職場の管理職のしつけについて上司の責任者の皆さん、職場の一人ひとりの日頃の態度や言動を指差し確認してください。どうも、偉くなると自分で自分のことができなくなる人もなかにはいるようです。

上司の心理的安全性は、部下の心理的不安を焚きつける!?

強面のコンサルタントや、分厚い書籍を真に受けて「これからは心理的安全性な職場が大事だ!」などと、小難しいことを難しい怖い顔で職場のメンバーに熱く語ると、「心理的な安全な職場をつくらなければ」と上司もメンバーはプレッシャーばかりで、かえって心理的な余裕がなくなり、余計に安全性が失われるような気がしてなりません。一見笑い話のようですが、本当にこんな会社があるんです。

心理的安全性を大所高所から語るのもいいですが、その前に、是非、部下が安心して働ける職場をつくるために、まずは、自分自身を自分でしつけることからはじめてみませんか?

 新卒が1年以内に辞めるのがあたりまえと言われている昨今、部下にプログラミングを教える前に、もっと大事な学ぶことがあるのではないでしょうか? 自分をしつけることができなければ、部下をしつける大義名分は損なわれます。

あなたの上司はおいくちゅですか?

ちなみに、この本は3歳からチャレンジしたい46の習慣を「こどもルール」としてまとめています。気がかりなことは、職場の上司にもこれだけ当てはまるルールがあるということは、一体あなたの上司の精神年齢は、いくちゅなのでしょうか、、、

出典引用 著作:日本図書センター 

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この記事を書いた人

藤山晴久
株式会社インプレッション・ラーニング 代表取締役
ハラスメント研修プランナー/講師/産業カウンセラー
企業の管理職が「ハラスメントを恐れて部下指導ができない」という悩みを解決する研修を専門とする。
アンダーセンビジネススクール、KPMGあずさビジネススクールにて法人研修の企画営業マネージャーとして、一部上場企業を中心にコンプライアンス研修、ハラスメント研修を企画。
2009年、株式会社インプレッション・ラーニングを設立。
企業研修プランナーとして、管理職向けハラスメント研修を中心に活動し、研修講師としても登壇。
年間約200件の研修を企画・実施し、これまで約30万人以上が受講。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ハラスメントは、特定の個人だけの問題ではありません。 
社会の変化、世代間の違い、そして組織の文化の中で生まれるものです。
このブログでは、社会・組織・個人という三つの視点から、
ハラスメントの背景や構造について考えています。
職場には、「わかっているはず」という思い込みや、
言葉にしなくても伝わるはずだという空気があります。
しかし、ときにそれは人を追い詰める
「以心伝心の暴力」 になることもあります。
このブログでは、そんな職場にある“見えにくいズレ”をほどきながら、

よりよい対話と関係を生み出すヒントを発信していきます。
職場の「わかっているはず」を、言葉に変える。
そんな思いで、このブログを書いています。

#上司
#マネジメント
#パワハラ

選べない出会いが、一番しんどい ― パワハラ上司を避けるマッチングアプリ欲しいですか?


すべての組織に当てはまる訳ではありませんが、

と前置きした上で、

特に、縦割り組織で年功序列、定年までつとめあげることが

当然の雰囲気が漂う組織においては、特に、役職が上の人の存在、

発言は、部下にとって時には鋭い刃物のような脅威となります。


上司のパワハラ行為の奥に見え隠れする本心


部下をいつも責めることが好きなあなたの上司は、

実は、

自分をいつも責めて生きているかもしれません。


部下を労えないあなたの上司は、

実は、

自分自身を労うことができない寂しい人かもしれません。


部下の仕事ぶりを認められないあなたの上司は、

実は、

自分の仕事ぶりを認められない承認欲求の塊かもしれません。


部下の欠点ばかり探しているあなたの上司は、

実は、

自分の欠点に気づかないふりをしている残念な人かもしれません。


上司のマッチングアプリ欲しいですか?

残念ですが、部下は上司を選べません。上司も部下も選べません。

人事異動のたびに、自分のことが分かりあえる上司と部下を組み合わせる

完璧なマッチングアプリ、パワハラ上司を回避することができるマッチング

アプリがあったら、と思いたくなる気持ちは理解できます。

一方で、

上司は最大の職場環境であるとすれば、

今の会社で働くことに生きがいを感じているならばいいのですが、

あなたが今、

お金のためだけにパワハラな職場で我慢する生き方を選択しているしたら、

自分で心地よい環境に働く場所を変える生き方も

本当はで選択できるのでしょう。

実は、自分自身以外、誰も環境を変えることに制限をかけていないはず。

本当に困った時に上司も会社も誰も

助けてくれない職場だとすれば、

自分を信じて、自分で自分を大事にしてはいかがでしょうか。

あなたの悩みの最大の理解者はあなた自身だから。


退職すれば、あなたのパワハラ上司もただの人。

何の恩義があって身も心もすり減らし

偉そうな上司や会社、取引先のために我慢する必要かあるのでしょう?



石の上にも三年。今はもう一年とも言われる時代。

上司のパワハラに耐えたその先に、

希望と夢が待っているのでしょうか?

勤め上げることは、本当に大事か?あなたにとっての幸せの基準ですか?

「勤め上げることが大事だ!」

ある会社で、豪語している60代がいました。

もはや時代は変わりました。相手にする必要はありません。

あなたは一体組織にしがみつき、

ココロの奥底で

何を恐れて生きているのですか?



ココロが痛まない生き方を自分で選択する生き方

コロナ禍の5月病とうい病は、あまり信じたくありませんが、

4月、精一杯、走ってきた方もとても多いことでしょう。

本当にお疲れ様でした。

新年度もはじまり、ゴールデンウイークに入る前、

パワハラに悩んでいるあなたに、伝えたいコトバを贈ります。



もっともっとあなた自身を大切に。

もっとあなたのココロが痛まない働き方を。

もっと自分を労ってあげてください。

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藤山晴久
株式会社インプレッション・ラーニング 代表取締役
ハラスメント研修プランナー/講師/産業カウンセラー
企業の管理職が「ハラスメントを恐れて部下指導ができない」という悩みを解決する研修を専門とする。
アンダーセンビジネススクール、KPMGあずさビジネススクールにて法人研修の企画営業マネージャーとして、一部上場企業を中心にコンプライアンス研修、ハラスメント研修を企画。
2009年、株式会社インプレッション・ラーニングを設立。
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#上司
#マネジメント
#パワハラ

雑な言葉は、関係も雑にする ― 「あの上司、キモイ、ウザイ、ヤバくない!?」を卒業しよう。あなたの気持ちを上手にコトバで伝える方法

「コトバのボキャブラリーを増やして、上手に感情を語れる人になろう」

学研から3年前に発売されて重版している「感情のことば選び辞典」(学研プラス)をご存知でしょうか? 帯のキャッチコピーも秀逸すぎるのです。

「気持ちを言語化できずに、じたばたするあなたに!」

そう、まさに、普段の仕事やメールでとっさの時に、こんな場面で「なんて書けばよかったっけ」と悩むことはないでしょうか?(ちなみに、私はかなります。)

テレワークになって仕事の内容だけではなくて、自分の想いや感情を上司に伝えるときに、実際に職場で相手と話すときには使えた「ヤバい」も、いざ、コトバだけで目に見えない自分の感情を目の前にいない相手に伝えるときに、意外と自分のボキャブラリーが少ないことに気が付いた人が多いのではないでしょうか?

そうなんです。

気持ちを言語化するって意外と難しいのです。

「バカやろう」のコトバは、いつでも、どんな時でも常に断定的に100%パワハラになるのですか?

先輩から言われる「お前は本当にバカだな!」という言葉も、

例えば、非常に仲の良い先輩後輩で顔を真っ赤しながら、二人とゲラゲラ笑いながら「やめてくださいよー先輩」!いった状況)では許容されたとしても、

メールで突然、先輩から「お前は本当にバカだな!」という一言が書かれていたら、同じ言葉でも、ムッとする確率が高くなるか、パワハラだ!と訴えられるか、自分がなにかやらかしたかと後輩は焦るかもしれません。

このように、文脈や前後関係と相手との関係性が全くわからないために、どうしても最大公約数的な表現になりがちですし、受け止め方も千差万別です。

ある人は、まるで社内の人とも取引先との会話調のメールになっている人や、性格かもしれませんが改行もせず、読み手の息が詰まるほど、文字が詰め詰めでぎっしり(思わずスパムメールか!?)書いてくる上司もいます。
皆さん、一様に文章の書き方に苦戦している様子が見えてきます。また、その方の個性や文書の癖がよく見えるのです。

仕事のメールに「お疲れ様です!」の「!」はダメですか?

驚くくらい、会社の社風によって本当に異なるのですが、例えば、テレワーク中に「お疲れ様でした!」の「!」を書くと、「ムッ」とする大先輩がいたりする会社や、違和感を覚える上司がいる職場があることも事実です。
一方で、テレワークになって初めてチャットやスラックを始めた会社で、最初は心理的抵抗があったのですが、慣れれば60代の社員も顔マークを使いこなしている職場もあり、本当に様々です。

ただでさえ、毎日のように感染者数がテレビから聞こえてきて、不安と落ち着かない状況ですから、イラっとしやすい精神状態になっている方が多いとも聞きます。感情を語ることに、正解、不正解はありませんし、これは、本当に多くの企業を見て思うのが、自分の会社のこれまでのメールでのコミュニケーションの取り方が、ルールもないのにも関わらず、「絶対」と信じ切っている人が特にベテランの方に散見されます。

イチイチ「!」や絵文字に振り回されて、「イラっ」としているくらいなら、どうすればメールの文脈やツールを使いながら気持ちのよい会話ができるのか、業務の指示だけではなく、仕事に必ず紐づく感情を相手に伝えることができるのか、感情というボールを使って、考えながら相手とキャチボールすることがますます大事になってくるのでしょう。

「感情のことば選び辞典」から学んだ、上司、先輩への感謝の気持ちの伝え方

「先輩、スゴイですね」でメールを受け取ると、バカにされているように思う人もなかにはいるようです。例えば「スゴイですね」の代わりに、「敬重すべき先輩の指導に感謝します」などと、表現を変えるとどうでしょう?

これも新手のパワハラか?と捉えるのは大げさですが、大事なことは「敬重」という言葉が、頭の中で選択肢の一つとして、スッと出てくるかどうかをあなたの胸に手を当てて考え欲しいのです。反対にいくらいい言葉を使っても、相手側が知らないとスルーされるか、プチ嫉妬されることもあるので、相手や状況をよく考えて使う点は気を付けたいところです。

この辞典のスゴイところは、「敬う(うやまう)」と辞書をひくと、「畏敬」「渇仰」「恭敬」「仰望」「欽慕」「敬愛」「敬重」などなど、26個のバリエーションが出てくるのです。
ただし、使い方やTPOを誤ると恥をかくので、職場での使えるものを、事例を参考に取捨選択する必要はありますが、大事なことは、自分のボキャブラリーのなさを思い知らされるのです。特別にあなたが小説家を目指しているのでなければ、まずは気楽にさっと目を通す程度でも十分でしょう。

その他にもいくつかご紹介します。

相手を褒めるときに使うコトバに「上手」「上手いですね」がありますが、さすがに先輩に「上手ですね」とは書けませんので、辞書を紐解くと

「得手」「軽妙」「手練」「絶妙」「堪能」など全部で28個のコトバがあります。さらに、やわらかい表現の仕方も紹介があります。「鮮やか」「見事」などなど。

ムカムカしているときも、「イラつく」とは書けませんので、
「焦る」、「鬱憤」、「焦心」、「焦慮」、「急く」などなどに変換する

笑うときも、「笑」「wwww」もいいのですが、
「一笑」「笑壺」「呵々」「莞爾」「噴飯」 合計26個も言い換えるコトバがあります。

毎回使うのもいいですが、ここぞ!という時に使うといいかもしれませんし、辞書に見慣れてくると、自分にとってしっくりきて使いなれてくる言葉は、息を吸って吐くように自然と使えてくるでしょう。

新入社員だからこそ知っておきたい、ボキャブラリーを増やすと、仕事に自信が持てる!

特に新入社員の皆さんがLINEで短い言葉でやりとりするときにこの辞書のコトバを使っても、相手は驚くので刺さるかもしれませんが、一方で、就職して、即テレワークで仕事をはじめる方も増えてくるでしょう。

 文章での会話がますます増える環境で、日本語の響きや言葉のボキャブラリーを増やすチャンスと思って、是非、この辞書を(小さいので見やすい)机の片隅におきながら、ゆっくりと言葉を増やして上司も驚喜するような仕事ができるようになってみませんか?(自戒の念をこめて)

大きな声では言いませんが、コトバ遣いは、特に年配の方ほどよく黙って見ています。「彼、彼女は言葉を知っている人だな」と思われると、長い目で見て結果的に得をすると思います。なぜなら、皆、先輩も含めてそんなに言葉を丁寧に扱っている人が意外にも職場では多くないからです。
毎日の仕事のなかで、少しだけ意識して使うことで、数年後に圧倒的に差がでることは間違いありません。先輩たちも頷いていると思います。

また、「バカ」という言葉も、確かに深く考えずに職場で部下指導や相手を非難攻撃する際に用いられる言葉ですが、発言者に相手を馬鹿にしてやろうといった意図がなくても、パワハラと受け止められる可能性もケースによってはゼロではありません。
コトバひとつでお互いにあらぬ誤解を招くことほど、悲しいことはありません。また、大事なことは、メールは証拠力が強いために、記憶ではなく「記録」として残ります。

やっぱり「文は人なり」

ボキャブラリーを増やすことが、大げさかもしれませんが、本当に自信をつけて上手に仕事ができるようになる一歩、といってもいいかもしれません。

是非、コトバを磨いて、自分を磨いて年齢に関係なく成長していきたいものです。

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藤山晴久
株式会社インプレッション・ラーニング 代表取締役
ハラスメント研修プランナー/講師/産業カウンセラー
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アンダーセンビジネススクール、KPMGあずさビジネススクールにて法人研修の企画営業マネージャーとして、一部上場企業を中心にコンプライアンス研修、ハラスメント研修を企画。
2009年、株式会社インプレッション・ラーニングを設立。
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年間約200件の研修を企画・実施し、これまで約30万人以上が受講。

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職場には、「わかっているはず」という思い込みや、
言葉にしなくても伝わるはずだという空気があります。
しかし、ときにそれは人を追い詰める
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そんな思いで、このブログを書いています。

#上司
#マネジメント
#管理職

できる人ほど、止められなくなる ― 出来る上司は何をやっても許される!?ハイパフォーマー上司のパワハラ

2020年6月1日、パワハラ法制化が始まりました。労働施策総合推進法第30条の2(2019年5月改正)において、「事業主は、職場において行われる優越的な関係を背景とした言動であつて、業務上必要かつ相当な範囲を超えたものによりその雇用する労働者の就業環境が害されることのないよう、当該労働者からの相談に応じ、適切に対応するために必要な体制の整備その他の雇用管理上必要な措置を講じなければならない」とあります。

ハラスメント防止の主体は「事業主」である

      事業主とは代表取締役はじめ経営者クラス、拡大解釈すれば、経営者の代理人としてのマネジメントのメンバーも含まれます。職場でパワハラが起きないような予防法、対処法を講じると同時に、一番大事なポイントは「事業主」自身が絶対にパワハラをしてはならないと労働施策総合推進法第30条の3に明記されています。

今、24時間本当に働き、結果を出して今のポジションがある「事業主」が勘違いをお越し「オレは大丈夫」「これくらいいいだろう」と問題となる「事業主」が引き起こすパワハラ状況が組織を悩ませています。今回は、結果を出してきた上司のハラスメント問題についてご紹介したいと思います。

もう、部長のパワハラに誰も手を付けられない

とある会社のA部長の話である。非常に成績優秀で、入社30年営業一筋、彼の部門の功績で今の会社の売上を支えている。輝かしい実績と裏腹に、自分と同じ能力をマネージャークラスに要求し、部下本人の実績からは信じられないくらい高い目標設定を毎年課し、部下には無理とは絶対言わせないことで有名である。

 当然のことながら、どんなに優秀な部下でも途中からついていくことができずに、脱落し退職したり、メンタルヘルスで休職する部下も実際にいる。 A部長の口癖は、「オレはハラスメントなんかしない。絶対に大丈夫、自信がある。」「部下の為に、おれは指導しているんだ。今の若い奴らは、パッションが足りない。メンタルヘルス?意味がわからない。いつか俺の苦労や気持ちが分かる日がくるはず。(絶対にこない)なんでこんなにデキの悪い若手ばかり人事はよこすんだ。なんど同じことばかりいっても実らない連中ばかりで困ったよ」           (あなたが耕したり、水をやらないから実らないのでしょうと言いたい)

ここまでは、「昭和の典型的なマネジメントあるある」で、あまり珍しくないのかもしれませんが、問題は、この部長の上司である取締役や、執行役員が彼の言動一切をかばうという状況が問題なのです。ある意味、功労者であるA部長が、今の時代パワハラ行為と言われても仕方がないことは分かっているが、もし今、彼を突然会社を辞めさせたりすれば、ウチの会社の売り上げが急激に傾くことの方が経営状況として危ない事実を知っているからなのです。絶対に社長の耳には今の職場の状況が伝わらないように、課長クラスからの要望などは受け流そうとしているのです。

疲弊している課長クラスもA部長本人に対して「パワハラしてますよ」とは言えないし、内部通報したものなら報復人事が待っているだろうし、時間が経過するのを待つしかないと内心おびえながら、大人しくしているのです。 恐らく課長一人、二人が勇気を振り絞って取締役に直訴しても答えは明白です。恩義のある上司を裏切ることになる、内部通報制度はチクることになるといった認識があり、負の集団浅慮のメカニズムが作用しているのです。 このような職場が形を変えて日本にはびこっているという事実を、あえて「事業主」の皆さんと共有したいと思います。

社長のパワハラに手をつけられないのか?

よく「当社ではハラスメント研修は、実は実施出来ません」というご相談を頂きます。 理由をお聞きしますと、

B担当者「実は、社長はいつもセクハラで色々とありまして、あの、その、この、、、」

C取締役「私ね、あと三か月で退任でね。私がいる間は面倒だから、やらないよ」

こんな答えが返ってきます。

とある中小企業では、LINEが大好きな社長が、部長へ時間外の私用スマホへのLINEが休むことなく届くのです。業務のことはさておき、社員の悪口やバカにしたような内容といった程度の低い内容ばかり。 極め付けは、元旦に社長からラインが届いたことでした。 「明けましておめでとう。さて、先日の予算の件だが、どうなった?」 元旦くらい休ませて欲しいと部長。 これが日本の会社の実態です。

社内の誰もモノが言えないわけですから、労働局など外部に相談、通報する以外方法がないのですが、実際には雇用されている間は、行動に移さない人が多いのも事実です。従業員が個人で少額で加入できるハラスメント保険が今の時代に流行る理由も納得出来ます。

繰り返しになりますが、このような職場が形を変えて氷山の一角であるという事実を、あえて「事業主」の皆さんと共有したいと思います。

部下側のロジックとしては、今、騒動を起こして自分がクビになれば次の勤め先がないし、周りも大人しくしているし、自分だけが我慢すればいいんだと、自分に納得させようしている人もいるようです。徐々にメンタルが蝕まれていく状況に心から胸が痛みます。

これまでの事例からもおわかりのように、どの事業主も自分勝手であり、相手のことはお構いなしです。自分の言動に罪の意識はありませんから、自分の言動が相手を傷つけるとは思いませんし、想像力も欠如しています。そんな会社に限って、「顧客主義、従業員同士の感謝、奉仕の精神」など真逆な言葉が額縁に飾られ、朝の理念の唱和だけが虚しく繰り返され、何ら理念が体現されていないのです。

なぜ、職場の「あの上司」はハラスメントをするのか?

なぜ、あの上司はパワハラをやめないのか? 自分の行為に気付かないのか?基本的に自分がパワハラをしているつもりなどない人が多いことはこれまでの事例からお分かりの通りです。 以前、ブログで職場で「パワハラ」と言われやすいリスクを潜在的に持っている人、または、周りから「パワハラ上司」とみられている人のタイプを5類型に整理してご紹介しました。 今回の「事業主」のハラスメント行為者にも当てはまる点があると思い、再掲したいと思います。 ご参考になれば幸いです。

パワハラをする人の5つのタイプ

他責型

• いつも人のせいにする人

• 犯人探しの職場、人の失敗をあげつらうのが大好きな人

• 部下を悪者にし、手柄を横取りしても自分の昇格のためには犠牲を厭わない人

自己中心型

• 自分だけよければいい人

• 自我の強い人

• 昔も今もいじめっ子

• 相手を傷つける言葉、噂をするのが大好きな人、相手がどう思うかはお構いなし

• 部下に皆責任を転嫁する(自己保身)

• 精神年齢の幼稚型(見た目は60歳、精神年齢は3歳児程度)

• 相手をいじめることで、実は自分を認めて欲しいという自己承認欲求が強い心理状況 (愛情不足とも言う)

ストレス発散型

• 仕事や将来に対する不安を部下や後輩に当ることで解消しイライラしている人

• 日頃のプチストレス発散として部下へパワハラする人(人の心を傷つけても気づかないほど、心の幼い人)

• 噂を広めて、相手が困っている姿を観てあざけ笑う人

ポジション型

• 「俺の言うことだけ聞いていればいいんだよ、余計なことするな」

• 認めてくれる自分の上司の前だけでは、おべっかを使い、上司のいないところでは 周囲のメンバーに対する性格がきつく豹変する人

• 人を見下すことに、優越感を感じるのが大好きな人 • 部下の前でやたら、威張り散らす人

性差別型

• 「女のくせに、俺より昇格するのは許せない」

• 「「男のくせに、そんな力仕事もできないの!ダメね」

類型化して感じることは、これらのタイプの根底には、一様に心の幼さや性格的な歪み、エゴがあるように感じます。年齢も、職位も、経験も一切関係がありません。「個」の問題です。 あなたの上司も、自分の正当性を主張し、自分はよい子でいたいのです。だから、自分に対する他人の評価が自分の考えと違うと、とても耐えられません。

さて皆さんの上司はいかがでしょうか?、上の表に1つでも当てはまる項目のある方がいたら要注意です。

「どんなに高業績者であってもハラスメント行為をする社員は絶対に許さない」とトップメッセージを繰り返し発信する経営者もいます。            反対に、「別に今回のパワハラ法制化、罰則規定ないんでしょ」といって後回しにする事業主がいる会社もあり、本当に様々です。

有事の今だからこそ、皆さんがお勤めの会社の事業主一人ひとりのパワハラ問題に対する向き合う姿勢が、本気で問われているのです。

パワハラ法制化後、皆さんの経営者はどこまで本気でパワハラ問題に向き合うのでしょうか?

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藤山晴久
株式会社インプレッション・ラーニング 代表取締役
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アンダーセンビジネススクール、KPMGあずさビジネススクールにて法人研修の企画営業マネージャーとして、一部上場企業を中心にコンプライアンス研修、ハラスメント研修を企画。
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最後までお読みいただきありがとうございました。

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「以心伝心の暴力」 になることもあります。
このブログでは、そんな職場にある“見えにくいズレ”をほどきながら、

よりよい対話と関係を生み出すヒントを発信していきます。
職場の「わかっているはず」を、言葉に変える。
そんな思いで、このブログを書いています。

#上司
#マネジメント
#パワハラ

同じ会社にいるのに、会話は通訳が必要だ ― あなたの上司はマサイ族!?世代間ギャップとハラスメント

乾杯の音頭は、カシスオレンジで!

とある内定式の話です。
懇親会で乾杯の音頭にビールをとある男性の内定者に渡そうとしたところ、

「カシスオレンジでお願いします」

と答えた内定者がいたとのです。

彼は「なぜ、乾杯をするときに「とりあえず」全員がビールなのか?
意味が分かりません。 カシスオレンジではダメなのですか?
おまけに取引先のビールの銘柄まで決められているんです。
何の説明がないので、モヤモヤが残っています」

別の学生は、
「俺はビールよりも、コーラが好きなんです。
なんで、皆で同じ美味しくないビールを飲む理由に合理性が全くないので
断ります」
と素直に伝えた人もいたそうです。

また、ある女子学生からはこんな声がありました。

「私、今日の内定式、人生で初めてビールを口にしました」
このように会社の内定式でビールの味を覚えた大学生が実際にいるのです。
とある上司が苦笑しながらもとある内定者に「不味かった!?」と声をかけたところ、彼女曰く、
「正直、とても苦味を感じました。でも、これが社会人の味なのですね。
    勉強になりました」

とニコニコと満面の笑みでかえされたとのこと。 

座布団一枚!


未来の会社の主人公は上司ではない



 上司の皆さん、どのようにお感じになられたでしょうか?
ベテラン世代の方からすれば、不満を感じる方も中にはおられるかもしれませんが、これが最近の内定者の現状です。

むしろ、会社側としてよかれと思って行う内定者後の懇親会を「恐怖でしかない」と感じる学生もいるために、参加したくないと内心感る人もいるようです。

 ビールの問題はさておき、パワハラ問題、特に、上司が正しい指導と「信じている」仕事のやり方と、部下が考える「上司から任せられる仕事のやり方」に対する考えの違いから違和感を感じ、反感を覚え、その不平不満を「パワハラっぽい」ですよね、と「パワハラ」という言葉を使って自分の不平不満を表現してくる状況はあちらこちらで起こっています。

 「今どきの若手は」と感じた上司のあなたも、昔は同じことを言われていた「はず」ですが、若かりし頃の記憶は遥か彼方へ消えているかもしれません。

使うな!危険「とりえあず」



一方、部下の皆さんの不満も納得できます。

「 『とりあえず』これやっておいて!」

忙しい上司からこんな言い方で仕事を任される方も多いと思います。
「とりあえず」ってどんな状態に仕上げておけばいいの?
仕事のアウトプットのイメージが出来ない状態で任されることに、部下は不安を感じ、スッキリしないモヤモヤが残ります。

  部下が質問しようものなら「自分で考えろ」の一点張り。ステレオタイプな言い方ですが、「背中をみて覚えろ、仕事は盗むものだ」と言われて、誰からも説明されずに育った上司からすれば当たり前。

     一方で、部下からすれば、「あなたの背中に何が書いてあるのか?あなたの背中は本当に正しいといえるのか?」不満が残ります。説明能力に欠けている上司だと感じ、いつまでも平行線が続きます。


あなたの上司はマサイ族!?



想像してみてください。突然、あなたの会社で社員の出身構成が20代 ヒンバ族(ナミビア)、30代 ゴロカ族(パプアニューギニア)、40代 サンブル族(ケニア)、50代 マサイ族(アフリカ)、60代 ラバリ族(インド)から集まった組織になったとしましょう。

     互いに言語も風習も生活習慣といった文化が全く異なります。勿論、会社ですから同じ企業理念に賛同した人が集まっている点だけは共通していること以外、互いに会話や仕事の進め方や、やり方の議論は全くかみ合いません。

      かなり極端な例ではありますが、特に海外に拠点がない会社、職場に日本人だけの職場、取引先に海外の会社がないような企業にお勤めの方には、是非、イメージして欲しいのです。

     もし、この組織をまとめるには、相当な時間と根気強い対話を積み重ね、双方が納得しない限り「民族間(世代間)の働き方の考え方のギャップから生まれるパワハラの問題」は増加し続け、続々と退職者が増え、ついに組織は崩壊するのは時間の問題でしょう。

    一見無理がある設定ですが、今の時代、世代の価値観の違いから生まれるパワハラ問題を理解するには、

部下と上司は、「民族が異なる、または国が異なる人と仕事をしているのだ」

という位に捉えてみる心の余裕とおおらかさかに加えて、これくらいの大胆な発想がないと、職場が息苦しいと感じるかもしれません。
   
       異なることにいいも悪いもありません。存在していることに、価値があります。 「違うから嫌いな人」とすぐに、相手を切り離す考え方ではなく、「違うから面白い」と相手を受け止める余裕と一呼吸をしてみてはいかがでしょうか?(これも実際、難しい人もいるのですが、、、)

      部下が嫌う上司部下に押し付ける言葉に
「フツー、仕事ってさぁ、こうすべきでしょう」
という過去の成功体験を元にした言葉遣いがあります。
これを変換してみます。

「オレの民族ではね、仕事ってさぁ、こうすべきでしょう」

日本人のあなたから見たら 「ええええ!」と思うことがあるかもしれませんが、
彼らのフツーです。

部長、あのお土産マズイです。言える人、言えない人



これまで説明してきた価値観の違いを見事に考えさせられる1冊をご紹介したいと思います。
 「お金儲けはインド式」ビジネス社 というご著書です。
パワハラ問題を考える上で、示唆に富む内容であり、是非、引用させて頂きたいと思います。

『インドでは10月末から11月頭に「ディワリ」という大きなお祭りがあり、慣習として会社が従業員にギフトとして菓子を配るという。ある時従業員から「ボス、昨年もらったお菓子、あれ、おいしくなかったですよ。買う店変えた方がいいでしょう」と言われたそうだ。

    日本なら、忖度して「美味しいです」と言うところだが、インドでは絶対にそうならない。 意見を言うには美徳ではない、謙虚でいたいとうい慣習、文化はランチで行きたい店すら言い出せないという現象となる。
     仕事においては、
「日本では給料が安くても手を抜かず働き、昇給も自ら要求しないのが美徳」
「たとえ単価は安い仕事であっても、決して手を抜かないのがプロ」
といった無言の圧力が生まれているこの独特な仕事への美意識が、結果、ブラック企業を増やし、下請けいじめが増え、多くの従業員を疲弊させており、また、どんなことでも自分に責任があると感じ、とりあえず誤ってしまう考えは正直不健全であると、著者は考えます。

     実際に不満に不満をためてからの突然の退職など、日本ではよくある。 ビジネスの交渉もインド人は「自分の希望を伝える」という点のみにフォーカスし、そうすることで相手がどう思うか、という点はまず考えない点をあげているが、実際にこのようなマインドを持った日本人も多くいる。

     このように考えると、多数派ではないものの、国籍はあまり関係がない』 インドでは「どうしても人は人に迷惑をかけるのだから、あなたも他人からの迷惑を許せ」と教えるとのこと。

      ミスをするたびに徹底的に叩かれる日本社会よりも、のんびりで生きるインドの方が悪くないという著者の考えに共感しました。
      是非、ご一読頂きたいと思います。

仕事に疲れたら海外へ!?

     相手の背景にある文化を理解しながら、自分の想いが伝えることは、一生懸命対話を重ねないと難しいでしょう。他人同士が理解しあうことは、そもそも難しい訳ですから、時には意見の食い違いや間違うこともあるのですから、そのときは素直に謝ればいいのです。(謝れない人が多いことも事実ですが、、、)

    このように、上司部下の価値観の違いから生まれるパワハラ問題も、民族が異なると捉えれば、共通言語にあたる、理念の共有、働き方についての同じモノサシと、モノサシの使い方の相互理解も必要になります。

     多様性が大事と言いながらも、いまだに職場のなかの人間関係の多様性には意識が向きにくいですし、その議論から避けようとする上司もいます。
 あなたの「フツー」って何? 言葉の定義のすり合わせから始めなければいけません。たとえイライラしても、暴力は絶対にいけません。ブラックなパワハラです。

最後に、非常に当たり前なことで恐縮ですが、組織の中で相手は自分と異なる価値観を持っていることを強く、強く、常に想いながら、部下、上司双方が日常の対話を重ねつつ、今年の新入社員を暖かく迎えて欲しいと思います。
      この考え方がわからない大人が、驚くほどに沢山いる事実を研修を企画するたびに痛感します。 

     世代間ギャップにイライラしたら、有休で海外に行き、自分のフツーが全く通じない体験を沢山積み重ねることもいいかもしれません。


ちなみに、あなたの部長は何族でしょう?(笑)

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この記事を書いた人

藤山晴久
株式会社インプレッション・ラーニング 代表取締役
ハラスメント研修プランナー/講師/産業カウンセラー
企業の管理職が「ハラスメントを恐れて部下指導ができない」という悩みを解決する研修を専門とする。
アンダーセンビジネススクール、KPMGあずさビジネススクールにて法人研修の企画営業マネージャーとして、一部上場企業を中心にコンプライアンス研修、ハラスメント研修を企画。
2009年、株式会社インプレッション・ラーニングを設立。
企業研修プランナーとして、管理職向けハラスメント研修を中心に活動し、研修講師としても登壇。
年間約200件の研修を企画・実施し、これまで約30万人以上が受講。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ハラスメントは、特定の個人だけの問題ではありません。 
社会の変化、世代間の違い、そして組織の文化の中で生まれるものです。
このブログでは、社会・組織・個人という三つの視点から、
ハラスメントの背景や構造について考えています。
職場には、「わかっているはず」という思い込みや、
言葉にしなくても伝わるはずだという空気があります。
しかし、ときにそれは人を追い詰める
「以心伝心の暴力」 になることもあります。
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#世代間ギャップ
#コミュニケーション
#上司

見えていないだけで、何も起きていないわけじゃない ― 給湯室とハラスメントに潜む男性上司の知らない世界 後編

女の私でも面倒くさい。

前回のブログでは、男性上司の知らない世界をご紹介して参りました。実態を教えてくれた女性講師から次のようなコメントを頂き、考えさせられました。

女の私でもね、正直、面倒と思うこともありますよ。

グループや派閥に所属すること、群れをつくることで安心感を得られることも特徴なのかもしれません。しかしそれを面倒と思う女性も結構います。 まだ女性が一人で出張、一人で新幹線に乗っている状況が珍しい昭和の時代。お弁当と一緒にビールでも飲もうものなら驚いた目を遠慮なく向けてくるのは、観光旅行らしき女性の集団でした。可愛そうとでも思われていたのだろうと思います。最近はそのようなこともなくなりましたが、それでも(日本全国の様々な社風の組織にもよりますが)職場の中に一人でいる女性には冷ややかな目を向ける現状はゼロにはなっていないようです。

時代が変わっても職場での悩みのトップ3に必ず入っているのが「人間関係」です。そう考えると男性でも結構面倒な人もいるはずです。異性の部下を持ったとき「女性のことはよくわからないから対処が出来ない」では通らない時代になりました。時には想像もできない些細な事からハラスメントは始まります」とのことでした。

これまでお伝えしてきたことは、典型的なハラスメント研修の教科書には少なくとも書いていません。だからこそ色々な人の話を聴くことで、自分のなかに「こんなこともハラスメント問題のリスクになるのか!」といった小さなリスクの芽を知ることで、様々な事例を蓄えておくことは大切かもしれません。

さて、前編に続いて男性上司の知らない世界をご紹介して参ります。

「女の嫉妬の世界」

他人から見たらどうでもいいことでも、当人にとっては気になって仕方のないことはあるものです。人間である以上男女にかかわらず、多かれ少なかれ人を羨む気持ちはあるものでしょう。その感情を上手く使えば自分の研鑽に力を注ぎますが、努力もせずに妬みに変えてしまう残念な人もいることも事実です。

「同じレベルで嫉妬は起こる」

同僚、同じチーム、同期、同じような普通さ加減、そして同性。似た者同士の方が嫉妬を起こりやすくさせるようです。同じ仲間だと思っていたのに彼氏が出来た、結婚が決まった。同じようにやっているのにリーダーに抜擢された。同じような仕事をしているのにあの人だけ褒められる。本当に同じレベルというよりは同じと思い込んでいるだけのような気がすることもあります。ほんのちょっとした差に敏感に反応しているようです。 

「陥れて自分の評価を得たい人」

同僚が褒められたり評価を得られたりすることを大変嫌う人がいます。自分自身も評価を得られたいのであれば仕事で表現すれば良いのですが、嫌味やちょっとしたミスなど過去の事を掘り返し貶めようとする人がいます。本人が気づいていないだけで案外周りは解っているのですが… 

「出る杭を抜いて捨てる人」

自分の地位は確立出来ているのに立場が違う関係(例えば正社員と派遣社員、先輩後輩、リーダーとメンバーなど)の優秀な部分を認めない人がいます。他人の目の無い所でチクチク嫌味やいじわるをしたり、スムーズに運ばないように邪魔をしたりを繰り返し退職に追い込みます。人の居着きが悪い部署は何かしらあるものです。 

「面倒な仕事を押し付ける」

良い仕事をする、優秀と周りも上司も認めている人に対し、「あなたなら大丈夫よね」と無理難題や面倒な仕事を笑顔で押し付けます。「いつもありがとう。期待しているわ。」とのねぎらい(嫌味)の一言も忘れません。重箱の隅をつつく機会を伺っています。表面上だけでは解り難い厄介なケースです。

「お局様の世界」

勤務年数が長く「ベテラン」と言われる女性の中でも役職に見合わない支配力、または支配したい思いが明らかな人をこう呼んでいるケースが多いと思います。仕事の能力はさすがと思える部分を持つ人もいれば勤務年数に全く見合わない人もいるようです。 そして何より上司も敬遠している場合が多く見られるのではないでしょうか。

「自分の都合の良いように采配する」

自分の好き嫌いで事をすすめたり、自分の苦手な仕事ややりたくないことは若手に回し、思うように進まないと文句を言うような自己中心なやり方に周りは辟易しています。自分が気に入らなければ責め、責任転嫁も見られるのでそれ自体が嫌がらせになりますが、周りが気付いていても注意出来ません。こんな時こそ上司の力の見せどころなのですが…。一見上手く運んでいるように見える仕事でも周りは不満がイッパイの場合もあり要注意なのです。 

「上から目線」

ベテランだけあって仕事のことをよく理解していても後輩に教えるのが下手な人がいます。嫌味っぽく言ってみたり「これくらい知らないの?」と言ったり、恩着せがましく後に引きずるような態度で接します。こういった態度や発言でチームワークを乱し新人は耐えられずストレスが溜まり体調不調に追い込む事もあります。

「お局NO.2」

主導権を握っているように見えるお局様の味方をすることで自分の立場を守ろうとする人間もいます。お局様ほどのキャリアが無くても同一視を望み、偉そうに振舞い周りに気遣いを求めます。気にいらない人をわざと作り上げハラスメントの芽を増やしている可能性が考えられます。 

「お局様に仕立て上げる」

ベテランの先輩をわざとお局様に仕立て上げ、周りに吹聴し陥れることにより自分の立場が上がると考える勘違いする人がいることもあります。

男女の性差でハラスメントを考えることはもうやめにしませんか?

一般的なハラスメント研修の教科書を見るとセクハラの事例紹介は、なぜか「男性から女性」へのセクハラの事例が真っ先に紹介されています。確かに過去の事例においてはこのパターンが圧倒的に多く、今もなお相談窓口に寄せられるために、女性が声をあげにくい状況だからこそまずは優先順からすれば「男性から女性」へのハラスメント問題を取り上げることは重要だと思います。

一方で、次のような実話があります。出張先のホテルで就業後、女性上司から用があると自分の部屋に招いた女性部下に対して、上司はしばらくすると静かに部屋に鍵をかけ、いつのまにか酔いもまわっているその上司は「私の部屋に呼ばれたってことは意味がわかるよね」と、その女性部下に関係を突然迫ったのです・・・・

部下は一瞬に蒼ざめ「意味分かりません!」と無我夢中で逃げたという話です。真っ黒なセクハラであり、懲戒案件です。この話は、同じような状況で、男性同士の事例もあるのです。今後、どのような状況や言葉が起因してハラスメントが生まれてくるのかも正直分かりません。性差を超えた想像もできないセクハラも生まれていることを伝えてはいかがでしょうか?

例えば、先に例を上げた「お局様の話」ですが、読者の方も「このブログがセクハラか?」と感じた人もいるかもしれません。本ブログでは古くから使われてきた「お局」という言葉を意図的に選んで用いていますが、意図的に誰かを非難攻撃する考えも全くありませんが、そのように感じる人もいるということです。

なぜ、このような説明をするかと言うと、「お局様」といったら「セクハラと相談窓口に訴えられた」、「ベテランさん」といったら「セクハラと言われた」、「出来る人」といったら「セクハラと言われた」一体、何と言ったらいいのか?と悩む上司もいました。ベテランという言葉に嫌悪感を持つ人もいるのです。

これからは「〇〇さんと名前で呼ばれたらいかがですか?」と私は伝えましたが、仕事が出来る人を言い表す昔からあった便利な言葉自体が相手によってはNGワードになり、使いふるされた古典的な褒め方のボキャブラリーも変えていかなければならない状況になりました。反対に、同じ言葉を言われても何とも思わない人もいることもこれまた事実なのです。

繰り返しになりますが、どのような状況や言動をもってセクハラと人が感じ「セクハラです!」とコトバにするか分からない時代におけるハラスメント研修において、「NGワード集」や「べからず集」で通り一遍の説明で終わらせることはやめにして、さらに、性差でハラスメントを語ることが難しい時代になっていることも伝えることも重要です。

大事なことは、何がセクハラと言われるかわからない時代だからこそ、会社としてセクハラ問題の組織的な対応方法、どのように自社としてハラスメントのグレーゾーン問題も含めて、真っ黒なセクハラはスピード感をもって厳正に罰すること、絶対にハラスメントを許さないという組織対応の必要性を認識を新たに強くしていくタイミングなのかもしれません。これは今、パワハラも同じことがいえるのです。

藤山晴久

ハラスメント研修企画会議
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◆注目!企業研修プログラム
「今夜つきあうとは、どういうつきあいですか?」
働く女性のための セクハラにNO!といえるスマート対応法
うっかり余計な一言に、上司は顔 真っ赤っ赤
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◆セミナー情報
2019年4月17日
パワハラ・セクハラグレーゾーン判断力向上セミナー
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この記事を書いた人

藤山晴久
株式会社インプレッション・ラーニング 代表取締役
ハラスメント研修プランナー/講師/産業カウンセラー
企業の管理職が「ハラスメントを恐れて部下指導ができない」という悩みを解決する研修を専門とする。
アンダーセンビジネススクール、KPMGあずさビジネススクールにて法人研修の企画営業マネージャーとして、一部上場企業を中心にコンプライアンス研修、ハラスメント研修を企画。
2009年、株式会社インプレッション・ラーニングを設立。
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#上司
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見えていないだけで、何も起きていないわけじゃない― 給湯室とハラスメントに潜む男性上司の知らない世界 前編

なんとなーく「セクハラ」の定義を理解していませんか?

最近、研修のなかで特に感じていることは、職場のなかで「セクハラだ!」と声をあげる側、言われる側も実は、セクハラを規定する法律の定義を正しく理解していないという厄介な問題を抱えています。つまり、言う方も、言われる方も「なんとなく」の自分の解釈で理解しているケースが圧倒的に多いと感じるのです。そんな曖昧な定義の理解の状況のなかで、研修でも定義の説明もそこそこに、セクハラの事例だけが先行して紹介ばかりされているケースをよく目にします。せっかくの機会ですからもう一度、定義を整理しましょう。

男女雇用機会均等法11条1項(2007年改正)

『事業主は、職場において行われる性的な言動に対するその雇用する労働者の対応により当該労働者がその労働条件につき不利益を受け、又は当該性的な言動により当該労働者の就業環境が害されることのないよう、当該労働者からの相談に応じ、適切に対応するために必要な体制の整備その他の雇用管理上必要な措置を講じなければならない』このなかには、皆さんもご存知の対価型セクハラ、環境型セクハラの2種類が定義づけられています。

セクハラの定義を理解する前提として「労働者」というキーワードを正しく理解する必要があります。セクハラの相手方は「労働者」であって、性別は全く関係がありません。「行為者が男性、相手方が女性」「行為者が女性、相手方が男性」「行為者が男性、相手方が男性」「行為者が女性、相手方が女性」というこれらすべてセクハラに該当します。つまり、同性同士の行為もセクハラになり得るということも再確認しましょう。

男性上司の知らない世界

先に述べたようにハラスメントの話題の中に行為者は「男性、女性」と決めつけるのは本意ではありません。しかしながら、世の中を見渡すと、行為者として男性上司が圧倒的に多いのもこれまた現実です。ここだけは必ず前提条件としてお伝えしますが、これからお読みいただくケースが、「女性の世界でしか起こらない」というわけではありませんし、必ず起こるという訳でもありません。ただ「異性だからこそ分かりにくいこと、職場に潜むトラブルの「芽」に気付きにくいことも実際現場ではあるのではないか」という仮説をたててみました。

今回の事例は、ハラスメント研修企画会議でもご紹介している当社の講師のコラムをもっと多くの方にご紹介する目的で具体的な事象を引用しています。これからご紹介する内容は、例えば男女の立場を入れ替えて読んで頂いても構いません。是非、想像力を働かせてみてください。

「お茶入れの世界」

企業に訪問した際にお茶を出して下さるところはとても多いです。最近は男性が持ってきて下さる企業も増えました。これは大変喜ばしいことと思っています。但しお茶入れは女性の仕事となっている組織もまだあるのが現実でしょう。当番制となっていても微妙な世界が存在することがあります。

「好きな人には自分で淹れたい乙女心」

社内恋愛の善し悪しは置いといて、当番があったとしても暗黙の了解となっている事があります。こんな些細なことから悪しき「芽」が出ることもあります。

 

「差し入れのお土産などをわざと出さない」

お菓子の個数が人員数ピッタリということはほとんどありません。例えば数が足りないという理由でいつも同じ人に配っていないということがあります。

「ランチの世界」

お昼休憩はサラリーマンにとって大事なリフレッシュの時間ですが、気を付けて観察するとこんなことが起こっていることもあるのです。ご存知ですか?

 

「外食派と内食派」

ランチは気の置けない仲間と過ごしたい。そんな気持ちの中で派閥が出来たり仲間外れになっている人がいるかもしれません。

 

「外食予算でモヤモヤ」

毎日のことになるとランチ代もかさみます。外食派に所属したものの自分の意見が言い出せず予想以上のランチ代に戸惑う人もいます。元々かけられる金額が人により異なるのでお互いに気遣いが必要なところでもあります。しかし「お金が無い」とは言い出しにくく悩んでいる人もいるのです。

 

「ランチはみんなでご一緒に」

お昼くらい自由にいられれば良いのでしょうが、いつの間にか仲間内で過ごすのが当然になり参加しないと無視やいじめの対象になったり、参加しない人の陰口の場になったりと面倒くさいことが起こっている可能性もあります。これはランチだけではなくお茶会や女子会などにも共通するところがあるのです。

「笑顔の下の世界」

あくまでも講師の私見ではありますが“女は愛嬌”という言葉があるように笑顔でいる方が「利がある」ことを本能的に知っているのではないかと思うこと経験的にあります。笑顔は敵対心を持たせないため、コミュニティーを広げる為、関係を深めるために必要不可欠なツールなのだと思います。平等といわれつつ、戦後、男性社会が根付いてきた今の日本の職場の環境の中で染み付いてしまった技術なのかもしれません。 女性は感情が出やすくわかりやすいと思っている方はいませんか?

「嫌いな相手でも笑顔で話せる」

大嫌いな上司に仕事を頼まれればもちろん引き受けます。苦手な相手でも必要があれば笑顔で話します。イザコザが起きた時「あれ?あの人たち仲良かったんじゃないの?いつも笑って話していたのに」と思うのはたいてい男性です。笑顔で話していても悪口は言っていないとは限りません。

もうこれで終わり?そんなことはありません。

まだまだ続きます。

つづきは、次回のブログで。大事なことは、もう一度読み返すときに、男女を入れ替えて読んでみてください。どんな世界がみえてくるのか、その想像力を働かせる力がハラスメント問題を考える上で重要な思考トレーニングになります。

藤山晴久

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株式会社インプレッション・ラーニング 代表取締役
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ハラスメントは、特定の個人だけの問題ではありません。 
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